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投開票まであと3日となった衆議院議員選挙。選挙戦も終盤に入り、各陣営の訴えにも力が入っています。
        
きょうは超短期決戦となったこれまでの選挙戦を専門家はどうみたのか、私たち有権者に求められることはなにか、話を聞きました。

【写真を見る】超短期決戦・雪・受験シーズンの"三重苦"となる衆議院選挙を専門家はどうみる? 注目すべき争点は? 有権者に求められることは?(山形)

県1区に立候補したのは届け出順に、自民党の新人、遠藤寛明さん(39)、中道改革連合の前職、原田和広さん(52)、参政党の新人、櫻田恭子さん(44)の3人です。

県2区に立候補したのは、国民民主党の前職、菊池大二郎さん(43)、自民党の前職、鈴木憲和さん(44)、共産党の新人、岩本康嗣さん(60)の3人です。

県3区には中道改革連合の新人落合拓磨さん(28)、参政党の新人、遠藤和史さん(60)、自民党の前職、加藤鮎子さん(46)、国民民主党の新人喜多恒介さん(36)の4人が立候補しています。

衆議院の解散から投開票日までがわずか16日間である今回の衆院選。

地方政治に詳しい山形大学の中島宏教授はこれまでの選挙戦の印象について、選挙期間のあまりの短さに戸惑いを感じると言います。

山形大学人文社会科学部 中島宏 教授「(Q選挙戦序盤の印象)超短期決戦型ということもあるがあっという間に序盤が終わってしまった。盛り上がっているのか盛り上がっていないのか分からないくらいあっという間」

さらに。

山形大学人文社会科学部 中島宏 教授「与党が勝ちそうだという予想が出ていて短期決戦型の解散総選挙としては(高市総理の)狙い通りの効果が今のところ出ているのかなと」

■慌ただしさゆえの特徴

選挙戦が慌ただしく繰り広げられるなか、その慌ただしさゆえか、各陣営にはこんな特徴が。

山形大学人文社会科学部 中島宏 教授「(Q各陣営の特徴は?)与党側(高市さん)は正面からがっぷりと組み合って野党と議論を深めるというより自分のアピールを有権者に繰り返しているという特徴がある」

一方、野党側は。

山形大学人文社会科学部 中島宏 教授「(Q各陣営の特徴は?)野党側は防戦気味。国民民主党とかは以前(の選挙)ほど勢いがない感じがする」

■3重苦の選挙 心配される投票率 

また、今回の選挙で心配されているのが投票率です。

山形県は、国政選挙で毎回高い投票率を維持していますが、県内で今月1日までに期日前投票を行った人の数は、前回の衆院選の同じ時期に比べ2割ほど少なくなっています。

山形大学人文社会科学部 中島宏 教授「(Q期日前投票率 減少)まだどこに投票するのかを決め切れていない人が結構いるのかもしれない。残りの期間でどれだけ投票先を決める人が出てくるか」

中島教授は、超短期決戦に加え「真冬・受験シーズン」という3重苦の選挙であることが、現時点での投票行動にも影響しているのではないかと分析しています。

■注目すべき争点は「物価高対策」

そんな中、3日後に迫る投開票日。中島教授は有権者が注目すべき争点として、「物価高対策」を挙げています。

山形大学人文社会科学部 中島宏 教授「(Q注目すべき争点は?)世論調査をみてもやはり物価高対策への関心が高い。ひとまず目の前の生活をなんとかしてほしいというところ」

しかし、中島教授は今の、ただ耳障りのいい対策には疑問を感じています。

山形大学人文社会科学部 中島宏 教授「ただその物価高対策もあまり議論が深まっていない気がする。消費税をどうするかという点も議論がかみ合っていない感じがする。そうしたなかで円安が進んで長期金利が高まっているというのは非常に危なっかしい。選挙後ちゃんと対応できるのかなと気になっている」

■投票先を決める際に大切にすべきことは?

こうした、慌ただしさや疑問が残るなかでも有権者は議員や政党を選ばなければなりません。

では、実際に投票先を決める際、私たちはなにを大切にすればよいのでしょうか。

山形大学人文社会科学部 中島宏 教授「(Q有権者が大切にすべきことは?)1つはバランス感覚。1つの勢力を勝たせすぎないというところでどうやって政治のバランスをはかるという観点から投票する」

超短期決戦の中では政党のホームぺージを見ることは勿論インターネットなどを使い、広い視点で自分から情報を集める努力も必要になるのです。

山形大学人文社会科学部 中島宏 教授「(Q有権者が大切にすべきことは)自分の政治的な選考に合致する政党や候補者(を見つけるのは)なかなか難しい。ベストよりベターな政党や候補者をネットを活用して探してみるのは1つのやり方」

ただし、何が正しい情報なのかを見極める力が有権者にも求められる選挙でもあります。

■日本にとって大きな転換点に

首相のひと声で行われる解散総選挙。

有権者は急な選挙の実施に戸惑い、ほかの選挙以上に受け身になりかねませんが、中島教授は今回の衆院選を日本にとって大きな転換点となる重要な選挙だと考えています。

山形大学人文社会科学部 中島宏 教授「(Q有権者が大切にすべきこと)最終的には有権者の責任。自分なりに勉強して冷静にベターな選択ができるか」

衆議院議員選挙は、今月8日に投票と開票が行われます。