昨年末の国内合宿から続いてきた活動も、終わりが近づいてきている。U-21日本代表は日本時間25日午前0時、AFC U23アジアカップ決勝でU-23中国代表と対戦。MF大関友翔(川崎F)は「ずっと一緒にいたので仲は深まったけど、毎朝見る顔に飽きた」と冗談めかしながら、「真剣勝負のなかでチームの一体感は大きくなっている」とチームワークに自信を見せた。

 攻撃の中心として、チームをけん引してきた。グループリーグ初戦・シリア戦でチームのファーストゴールを決めると、第2節・UAE戦でも連続ゴール。グループ首位通過に大きく貢献した。その一方で、トーナメントでは本人も納得のいく活躍は残せなかった。準々決勝・ヨルダン戦では先発出場するも、後半35分で途中交代。試合は120分間で決着つかずに、PK戦の末に接戦を制した。そして準決勝・韓国戦で出番は来ず。ベンチで決勝進出を喜んだ。

「グループリーグは比較的自分のプレーは出せた。だけど、トーナメントに入ってからはなかなか自分の長所も出ていない。結果もなかなか……チームのみんなに助けてもらって連れてきてもらった感がある。出来としては半分くらい。それを少しでも100点に近づけられるような決勝にしたい」

 準決勝・韓国戦の前々日、前日のトレーニングでは2日連続で練習場に姿を見せていなかった。決勝前々日の練習から、左足にテーピングを巻きながらも、いつも通りの明るい表情で練習に参加。現状のコンディションを聞くと、表情を引き締めながら、決意を口にする。

「怪我やコンディション不良だったりで、チームに迷惑をかけた。ただ、決勝に向けて体のコンディションも戻っている。ここまで来たら、コンディションとか怪我とか言ってられない。自分の力でチームに貢献したい。自分のできることを100%やりたい」

 サウジアラビア・ジッダの地で再び決勝の舞台に上がる。昨年春には川崎フロンターレの一員として、ジッダで集中開催されたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)に参戦した。

 ACLE準決勝ではFWクリスティアーノ・ロナウド率いるアルナスルからゴールを決める活躍を見せ、決勝進出に貢献した。決勝のアルアハリ・サウジ戦ではベンチスタート。途中出場したときには2点ビハインドの状況となっており、大関は自らの力で覆すことができず、悔しさを味わった。

「決勝は、チーム全体でどれだけ一体感を持ってできるかが大事だと思う」。自身がベンチスタートだったからこそ、そこで得られた経験を振り返る。「スタメンで出ている選手もそうだけど、ベンチの選手がどれだけパワーを発揮できるか。サウジは暑いので、特に交代選手の役割も大事になるというところは、ACLでも感じた。U23アジア杯でも交代選手が結果を残している。チームの一体感が必要になる」。再びやってきた思い出の場所で、優勝にこだわりをのぞかせる。

「クラブと代表で立場は違うけど、アジアの舞台でもう一度決勝の舞台に立てるというのは感慨深い。自分のなかでリベンジと言っていいかはわからないけど、決勝で勝つ経験はしていないので。サッカー人生においても絶対に勝ちたい試合でもある。この1か月やってきた仲間たちと、スタッフの皆さんと喜びたい」。泣いても笑ってもあと一試合。自身の持つすべてを、ジッダの地で出し切るつもりだ。

(取材・文 石川祐介)