「最も悪い状況。1番の問題は…」衝撃の日本戦から1か月。ブラジル国内の空気感は?森保Jとセレソン、W杯優勝確率が高いのは? ブラジル人記者にずばり訊く
一方、日本に敗れた側であるブラジルは今月、セネガルを2−0で下すも、チュニジアと1−1の引き分けで終わった。ブラジル国内のリアルな空気感はどんなものなのか。今年6月からセレソンを率いる名将、カルロ・アンチェロッティ監督への評価に変化はあるのか。
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――日本に敗れた後のブラジル国内の雰囲気に興味があります。国民はセネガル戦、チュニジア戦の2試合をどのように受け止めていますか?
「ブラジルではまだネガティブな雰囲気が漂っています。セネガルには勝ちましたが、チュニジアには勝てると思っていたのに引き分けてしまいました。アンチェロッティが来てからチームは少しずつ良くなっていると認められているとはいえ、チームとしてはまだ足りない部分が多いです。
今の1番の問題は、サポーターがワールドカップで優勝できる自信を持てていないことです。ブラジル人に『次のワールドカップで勝てるか』と聞いても、多くの人が『勝てない』と答えるでしょう。
かつてブラジルが優勝した時は、必ず世界一の選手がたくさん揃っていました。でも今は、そこに近いレベルの選手もいません。現在のエースであるヴィニシウスは、レアル・マドリーでのような活躍を代表では全くできていません。ネイマールについても、彼がワールドカップでチームを助けられると信じている人は減っています。
良い試合をしても、次の試合では良くない。その繰り返しです。北中米ワールドカップの南米予選では5位になり、史上最も悪い順位でした。今は私が生きているなかで最も悪い状況だと思います。
これまでの歴史で1番悪かったのは2001年でしたが、その翌年に何が起こったか。ブラジルはワールドカップで優勝しました。だから少しの希望はありますが、その希望をネイマールに託すのは違うと思います」
――日本も本気でワールドカップ優勝を目ざしています。ずばり日本とブラジル、どちらの方が優勝する確率が高いと思いますか?
「優勝確率で言えば、まだブラジルの方が高いかもしれません。ただ、チームとして見れば、今のところは日本の方が良いと思います。ブラジルはアンチェロッティが就任して日が浅く、多くの選手を試している段階です。修正すべき点が多い。
しかし、ワールドカップ本番になった時、個々の選手のクオリティを考えれば、ヴィニシウスやロドリゴ、そしてワールドクラスになるであろうエステバンといった選手がいます。日本には、まだそういった選手がいません。
だから、現時点ではブラジルの方が確率は高いですが、先日の日本対ブラジルの試合が示す通り、その差はもはや大きくありません。日本にもブラジルと同じくらいの確率があると言えるかもしれませんね」
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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