トラックボール好きの日本。注目メーカーKeychronが「Nape Pro」を作る理由
先月幕張メッセで開催されていた、東京ゲームショウ2025。
ゲームタイトルのブースはもちろんですが、ハードウェア関連のブースも盛り上がっていました。なかでも、ゲーミングキーボードが多かったのが印象的です。
そんなキーボード関連のブースで、我々ギズモードが注目していたのがKeychron(キークロン)。中国深セン発のキーボードメーカーとして、ここ最近キーボード好きの間で人気急上昇。また、ゲーム界隈や一般ユーザーにもその名前が知られるようになってきました。
ギズモード・ジャパンとのコラボで、編集部の綱藤が発案した小型トラックボールデバイス「Nape Pro」の共同開発もするということで、ますますKeychronから目が離せません。
そこで今回、東京ゲームショウ2025でKeychronのCEO、ニックさんにお話を伺いました。
【Nape Pro続報】新たな仕様。Keychron×ギズモードのトラックボール「Nape Pro」はもう少しお待ちを
ギズモード・ジャパン(以下ギズ):最近、Keychronの勢いがすごいですね。Keychron B1 Proが発売されてから、ものすごく認知度が高まったと思うのですが、どのように感じていらっしゃいますか?
ニック:Keychronは、元々ミドルレンジからハイエンドのキーボードを多く開発・販売していました。しかし、お客様のなかには予算的に厳しい、もう少しお手頃価格のものがほしいという声も上がっていましたし、我々もそれを感じていました。
そこでエントリーモデルのキーボードの開発を進めましたが、そのときにこれまで我々のキーボードに搭載してきたコアとなる「Keychron Launcher」というアプリに対応することで、低価格帯でもKeychronのキーボードはいいねと感じてもらえるようにしたことが、ポイントだと思います。
低価格帯の製品なら、価格なりのクオリティでいいのではないかという見方もありますが、Keychronのテクノロジーをエントリーモデルでも使え、それがオープンソースであるというところは大事にしています。
ギズ:今回、綱藤が開発したトラックボールデバイスの製品版「Nape Pro」を共同開発することになりました。おそらく、Nape ProもKeychron Launcherでカスタマイズができるようになると予想しています。Keychronがトラックボールデバイスを扱うのは初めてだと思いますが、何かチャレンジをしたり、おもしろさを感じた部分はありますか?
ニック:私はよく海外に行きますが、トラックボールマウスは日本以外ではほとんど流行っていないと感じています。実際に日本に来て、日本ではトラックボールマウスの市場が大きいということを知りました。
実は一般的なトラックボールマウスの開発も検討していたのですが、そのタイミングで今回ギズモード・ジャパンさんから、トラックボールの付いた特別なデバイスのご提案をいただきました。そのときにも、やはり日本ではトラックボールの需要は高いのだと感じました。
アメリカなどでは、テンキー付きのフルサイズキーボードが一番人気があります。一方日本では、75%などのコンパクトなキーボードがすごく人気です。なんで日本でフルサイズのキーボードが売れないんだ、日本の代理店の問題じゃないのか、何が違うんだと思っていましたが、これはスペースの問題だと気付きました。
日本は住環境のスペースが限られています。そのため、省スペースなもの、コンパクトなものを好む傾向があるようです。トラックボールマウスも、動かすスペースが不要で省スペース化できるという部分が人気の理由でしょう。
「Nape Pro」は、キーボードの横や下に置いて使えるという自由さとコンパクトさがあります。しかし、我々にはその良さがわかりませんでした。今回の件でそういうマーケットがあることに気付けたことは、会社としてもありがたいことだと思っています。
私が重要視しているのは、ローカルパートナーの声を聴き、それに対して自分たちの製品をその国のマーケットにどうやって通用させていくかということです。
ギズ:「Nape Pro」について、率直にどう思われますか?
ニック:特殊性のあるプロダクトなので、ソフトウェアのカスタマイズを上手にやらないと、100%使いこなせないものだと思います。そのためにも、開発中のソフトのUIなどを含めて、よりよいものを作って使いやすいものにしたいと思っています。
「Nape Pro」は近日クラファン開始予定
Nape Proについて、現在わかっている仕様とスケジュールをお知らせします。みなさまからのフィードバックをもとに若干の仕様変更を施しており、予定を変更してもう少しお時間をいただきます。
