ESSEonlineに掲載された記事のなかから、9月に読みたいベストヒット記事をピックアップ!

片づかない家には共通点がありました。ライフオーガナイザーのお仕事で散らかったおうちを訪問することが多い下村志保美さんが、「豊かな老後のため、今すぐ捨てたほうがいいもの」について教えてくれました。

※ 記事の初出は2024年9月。年齢を含め内容は執筆時の状況です。

なにかに使えるかもしれないもの

整理収納のサービスを提供するようになって10年、1000件以上の片づけにお困りのお客様の家を片づけてきた私が感じた、「一見持っておいた方がよさそうだけど、じつは不要だったもの」をお伝えします。

1:デザインがかわいいお菓子のあき缶
2:手づくりジャムのお裾分けに使えそうなあきビン
3:フラワーアレンジメントが入っていたバスケット
4:用途のわからないケーブル類
5:組み立て家具についてきた予備のネジ
6:古い本や雑誌

「なにかに使えそう」ということは今の時点で使い道がないということです。手づくりジャムを毎年つくってお裾分けをしているのであればある程度持っていてもいいでしょうが、つくる予定がないのであれば、ただ場所をふさぐだけのものになりかねません。

なにかに役立ちそうな情報がある本や雑誌も、時が経てば情報も古いものになってしまいます。

そして「なにかに使えそう」なものは家の中にたくさんあるから、それらをすべて取っておこうと思うとキリがないし、いざ使おうと思ったら見つからないのも現実です。

いつか使うかもしれないもの

7:1年以上使ってない洗剤
8:まだ使えるアイシャドウ
9:電化製品のあき箱
10:洋服の予備ボタン
11:3年以上見ていない学習教材
12:お土産でもらった塩や佃煮

1年間使わずにすんだ洗剤はこれからも使うことはないでしょうし、アイシャドウも古いものは劣化して肌荒れの危険もあるし、古くさくみえてしまうかも。じつは過剰なストックを持つのではなく、必要なときに必要なものを買うことが、いちばんコスパがいいのです。

電化製品のあき箱は、あった方が高く売れるかもしれませんが、それを保管するスペースにも家賃や住宅ローンというコストがかかっています。

教材の内容ももしかしたら古くなっているかもしれませんし、珍しい食品は「特別なときに」と思っている間に期限ぎれになるかも。

また、今使いたいと思わないものを、いつか使いたいと思うこともほとんどないでしょう。

だれかが使うかもしれないもの

13:バブル時代のブランドスカーフ
14:子どもが使っていたオモチャや衣類
15:引き出物でもらったシーツや食器
16:古い辞書
17:使わなくなったスポーツ用品
18:機種変前のスマートフォン

ここでいうだれかはほとんどの場合家族の「だれか」であり、50代夫婦のお家であればその家族とは娘や息子のことが多いです。

「ひとり暮らしを始めるときに」「結婚したときに」「孫が使うかも」と、少しでも子どもたちの暮らしの節約のたしになればという親切心でしょうが、逆の立場になって考えてみたらどうでしょうか?

自分たちが若い頃にはありがたかったものも、時代が変われば必要だと思うものも変化しているでしょう。ワクワクの新生活を始めるときに自分の趣味じゃないものを「あなたのためを思って取っておいたのよ」と押しつけられるのが、相手の負担になるかもしれません。

5年後10年後の暮らしを快適にするために

「なにか」「いつか」「だれか」使うかもしれないというのは、すべて未来への不安です。もちろん未来に備えることは悪いことではありませんが、それらがあることで「今の暮らし」が窮屈に暮らしにくくなっているのだとしたら…。

未来と今日は繋がっているので、エンドレスで窮屈な暮らしになってしまいます。

逆にいうと「今の暮らし」が快適であれば、5年後10年後、そしてそのもっと先ももっともっと快適なのだと思います。