「ミラクル・レスターは今や…」2季連続で昇格組すべてが“逆戻り”してしまうのか。英国人記者が語るチャンピオンシップの現状とプレミアの難しさ「現実を突きつけられる」【現地発】
もしこの2チームも降格が決定すれば、2季連続で昇格組の3チームが1年で2部に落ちることになる。そうなればプレミア史上3度目だ。以前と比べて、昇格クラブがトップカテゴリーで戦えなくなってきている。
当然だが、人材確保はクラブにとって最も重要な要素のひとつである。リクルートが優れているクラブは、たいてい上手くいっている。新戦力を獲得するのも大事だが、優秀な選手をキープすることも必要不可欠。ハービー・バーンズ、ジェームズ・マディソン、キアナン・デュースバリー=ホールは、ここ数シーズンでレスターを去った主な主力選手たちだ。
また、彼らにとって非常にショッキングなデータが、プレミア史上初となるホームゲーム8試合連続無得点での連敗を喫している。ファンが幻滅するのも無理はない。
昨年末にスティーブ・クーパー監督を解任したが、当時、クラブはまだ降格圏に沈んでいなかった。今振り返ってみると、あまり良い決断だったとは思えない。レスターを降格の危機から救うために、11月末に新指揮となったルート・ファン・ニステルローイ監督は、クラブの状況を悪化させてしまった。
【画像】絶世の美女がずらり! C・ロナウドの“元恋人&パートナー”たちを年代順に一挙公開!
プレミアのクラブは、選手も監督も年々レベルアップしており、今や世界最高峰のリーグとなっている。一方でチャンピオンシップは、労働ビザの緩和などもあり、選手の質が向上していない。
そして、チャンピオンシップで傑出した選手がいたとしても、すぐにプレミアのクラブに引き抜かれてしまう。さらに彼らは他国のトップリーグからも一流選手たちをどんどん買ってくるので、自然とクオリティが上がり、1部と2部では大きな格差が生まれているのだ。
また、チャンピオンシップのチームは1部に上がると、プレミア仕様に変えようとする。2部では大胆に戦っていたはずなのに、より慎重になり守備から構築していく。それでも上手く対抗できず、現実を突きつけられるのだ。
著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
