Netflixシリーズ『イカゲーム』シーズン3:Netflixにて6月27日(金)世界独占配信

写真拡大

 待ちに待った『イカゲーム』のシーズン3の配信日が発表された。6月27日とのことで、今から約5カ月後である。首を長くして待つファンも多いことだろう。

参考:『イカゲーム2』ファン・ジュノ役続投で注目度アップ ウィ・ハジュンの“ギャップ萌え”の妙

 そこで、少々先走り気味だが、今回発表された情報から、シーズン3の魅力を考察してみようと思う。

 今回のティザービジュアルで目を引くのは、何といってもヨンヒ人形である。その横には、シーズン2のエンドロールでも映された男の子人形。チョルスというキャラクターだそうだが、もうひとつのティザービジュアルでも、214番の背番号をつけたプレーヤーが引きずられる花畑の上に、その2体らしき影がかかっている。

 ヨンヒ人形は、「だるまさんがころんだ」のゲームの際に登場した残酷な“鬼”役のロボットだ。シーズン1から引き続き行われたゲームは、この「だるまさんがころんだ」だけであり、ヨンヒ人形は『イカゲーム』のポップアップストアでさまざまなキャラクターグッズにもなっている。

 つまり本作を象徴するゲームともいえるが、そこに変化を与えるチョルス人形はどんな役割を果たすのか? さらなる恐怖の展開が待ち受けていそうだ。

 ちなみに、ティザービジュアルで花畑の上を引きずられる214番のプレーヤーは、シーズン2で脱落した端役のキャラだとか。だが、わざわざティザービジュアルにその背番号を使ったのには何かわけがありそうな気もする。シーズン3を観る際には、心の片隅にこの背番号を留めておきたい。

 今回出された情報では、シーズン2終了時点で生き残っているプレーヤーの名が数名書かれていたのも目についた。かなり脱落したり殺されたりしたように思っていたが、イム・シワン、ヤン・ドングン、パク・ソンフン、カン・ハヌルという有名どころの俳優が演じるキャラクターも生き残っている。

 この中で、パク・ソンフン演じるトランスジェンダーの元軍人ヒョンジュと、カン・ハヌル演じる元海兵隊員デホは、シーズン2で主人公ギフンとともに反乱軍に参加していた。

 そのため、シーズン3では早々に処罰される可能性があるが、強制的に敗者復活の名目で闘わされ壮絶な展開になることもあり得る。精神的に追い込まれているデホは、果たしてどうなってしまうのか。

 衝撃的な最期が用意されているかも……と見込んでいるのは、イム・シワン演じるミョンギだ。

 欲深い性格の“借金地獄のインフルエンサー”で、シーズン2ではチェ・スンヒョン演じるサノスと激しく争うシーンで印象を残したが、プレーヤーの中に自分の子を宿すジュニがいることが、彼の損得勘定にどう影響するのか。シーズン3では、演技ドルから若手実力派となったイム・シワンの真骨頂が見られるのではないかと期待している。

 また、ここには名前が挙げられていないが、個人的には2人のキャラクターにも注目している。

 1人は、『梨泰院クラス』など人気作にも数多く出演してきた子役出身俳優のイ・ダウィが演じる、気弱なプレーヤーのミンス。シーズン2では、サノスたちにイジメられていただけの印象だが、このミンスという名は、前述した「だるまさんがころんだ」の人形の名前ヨンヒとチョルスと並び、韓国の教科書によく登場する名前なのだという。これは何かありそうではないか。

 もう1人気になっているのは、イ・ジヌク演じる白血病を患う娘のために参加したプレーヤーのギョンソクである。反乱軍で戦闘し銃撃されるが、本当に死んだのか。

 韓ドラ視聴歴が長い者の勝手な色眼鏡だが、『不可殺-永遠を生きる者-』などのNetflix作品でも主演を務めるイ・ジヌクが、これほどあっけなくいなくなる役柄を演じるはずがないとやはり思ってしまう。ギョンソクは、ゲームに参加する前にパク・ギュヨン演じる運営側のスナイパーであるノウルに出会っていたが、その伏線回収があるのでは……。

 もちろんシーズン3の本丸は、今回の情報にヒントは隠されていないようだが、イ・ジョンジェ演じる主人公ギフンとイ・ビョンホン演じるゲームの支配人フロントマンの闘いだろう。

 シーズン1から通して、登場人物の背景やゲームの内容に、格差社会や競争社会が色濃く映し出されてきた本作。フロントマンが、これほどギフンにこだわるのはなぜか? コインの表裏のような2人が真正面で向かい合うとき、『イカゲーム』全体のメッセージが感じ取れるのかもしれない。

 シーズン2は、「予想外のひねりを加えて、物事は思い通りにいかないことを示した。期待を裏切るためにね……」とファン・ドンヒョク監督は言っていたそうだが、「シーズン3への“つなぎ”という印象が拭えない」という声も多かった。だが、ファイナルのシーズン3が納得できるラストと完成度を備えていれば、そんな酷評も吹き飛ぶだろう。

(文=高山和佳)