28日、東京国際フォーラムで始まった「第2回 日本全国・野菜フェア」で人気を集めていた野菜の試食コーナー。(撮影:久保田真理)

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野菜のおいしさや新しい食べ方を知ってもらおうと、「第2回 日本全国・野菜フェア」(青果物健康推進委員会主催)が28日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで始まった。29日まで。

 同フェアでは、日本全国で生産された野菜を展示するほか、食に関する資格やバランスのとれた食事などについてさまざまな情報を発信している。会場中央の試食コーナーでは、野菜を使った26種類のレシピを紹介し、多くの人が足を止めて新鮮な野菜を味わっていた。中にはふかしただけの鹿児島産さつまいもを試食し、「砂糖を加えていないのに、びっくりするほど甘い」と感心する人の姿も見られた。

 オープニングセレモニーには、食生活ジャーナリストで同委員会会長の岸朝子さんや、タレントの王理恵さんらが登場。岸さんは親子間で頻発する事件に触れ、「1日1回でも、ご飯と味噌汁だけでもいいから、家族で食卓を囲んでほしい。食で世の中を変えていきたい」と食の大切さを呼びかけた。「野菜ソムリエ」の資格を持つ王さんは、ほうれん草をペースト状にしてカレーに加えるなど野菜をたくさんとる方法を披露した。

 2005年に農林水産省と厚生労働省が作成した「食事バランスガイド」では、1日あたり5皿分(350グラム)の野菜料理を摂取するよう示されているが、実際には4皿分(293グラム)しか食べられていないという。

 同展は入場無料。開場時間は、午前10時から午後5時(最終日は午後4時)まで。【了】

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