先制2ランを放ったドジャース・フリーマン(ロサンゼルス・ドジャース提供)

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 「ワールドシリーズ、ヤンキース2−4ドジャース」(28日、ニューヨーク)

 ドジャースのフレディー・フリーマン内野手(35)が初回に3試合連続本塁打となる先制2ランを放った。この一発で試合の主導権を握ったドジャースは4−2でヤンキースを破って3連勝。4年ぶり8度目のワールドシリーズ制覇に王手をかけた。

 ドジャースの誇る“MVPトリオ”の一角、フリーマンがまたチームを勝利に導く一発を放った。敵地が静まり返ったのは初回。先頭の大谷が四球で歩き、続くベッツは左飛に倒れ、1死一塁となった場面だった。

 カウント1−2からの4球目。高めのカットボールを鋭く振り抜くと、完璧な打球が右翼席に飛び込んだ。今シリーズ3戦連発となる先制の2ラン。力強い足取りでダイヤモンドを一周した。

 ブレーブス時代の21年ワールドシリーズでも第5、6戦で本塁打を放っており、これで5試合連続アーチ。ブルージェイズのスプリンガーがアストロズ時代の17、19年にマークした数字に並ぶMLB最長記録となった。

 35歳のベテランは右足首痛を抱えながらも、第1戦でワールドシリーズ史上初のサヨナラ満塁本塁打を放つなど絶好調。先発のビューラーが5回無失点と好投したことに「勝利につながった大きな要因だった」と仲間をたたえ、世界一の栄冠に向け「内容がどうであれ、あと1勝すること。それしか考えていない」と言葉に力を込めた。