「発想が天才的過ぎる」と多くの反響を集めた1コマ漫画のアイデアは大喜利から生まれた?【作者インタビュー】
【漫画】本編を読む
「てか生きてないから偉くないし」「(「生きてるだけで偉い」の逆を言われた)」…。
コマごとに連続する展開を見せるのが漫画の基本だが、たった1コマで完結する1コマ漫画は、瞬間的な笑いやどんなオチかを考察したくなるようなものまで、情報量が少ないからこそ奥深いもの。X(旧Twitter)でオリジナル作品を発表するあくまでクマ(@akmd_kuma)さんも、そうした1コマ漫画を数多く発表している。
■4コマ漫画から1コマ漫画へ…、描き始めた理由とその違いとは?
作品を生み出すためのアイデアについて「考え方は4コマ漫画と1コマ漫画ともに同じで、お題を元に回答を考えるような大喜利に近い」と話す作者のあくまでクマさん。4コマ漫画を中心に描き、その独特な感性とシュールな内容に反響を集めていたのだが、最近ではフルカラーの1コマ漫画を中心に発表している。1コマ漫画に行きついた理由については「仕事の合間に4コマ漫画を描き上げようとしたのですが時間がとれなくて、仕方なく1コマ漫画で描くことが続いていたのが元々のきっかけ」なのだそう。
数ある1コマ漫画の中でも、X上で5900件以上のいいねを集めた「虫かごの中に入れられたDVDマーク」という作品。この作品はあくまでクマさんにとってもお気に入りで、DVDプレイヤーにディスクを入れずにそのままにしておくと画面に流れる映像をお題に「『このマークがどこで動いてたらおもしろいだろう』と思って描いた作品」なのだそう。あくまでクマさん自身、伸びるかどうかをあまり気にせず描いたものの、結果的に多くの反響を呼ぶことに。その中でも動くDVDマークを知らないという若い方がいたことに「ちょっとしたジェネレーションギャップを感じました」と教えてくれた。
あくまでクマさんは最後に「1コマ漫画も4コマ漫画も両方とも入れられる情報に制限は決まってますが、その情報量をどういう風に配置するかというパズルみたいな話の組み立て方は、どちらの漫画でもあまり変わってないとは思っています」とコマ数それぞれの描き方のこだわりについても教えてくれた。
サクッと読めてクスッと笑える、まるで騙し絵のような漫画の数々に読む手が止まらない!
取材協力:あくまでクマ(@akmd_kuma)