【MLB】ドジャース 4−2 ヤンキース(10月26日・日本時間27日/ロサンゼルス)

【映像】感動の降板シーン(実際の様子)

 歴史的な熱投を見せた日本人に、本拠地のファンも総立ち&拍手喝采で称えた。

 ドジャースの大谷翔平投手が「1番・DH」でヤンキースとのワールドシリーズ第2戦に先発出場した一戦、先発のマウンドに立った山本由伸投手は、6回1/3を被安打1、失点1でゲームをつくった。12者連続アウトで7回途中にお役御免で降板すると、その際、本拠地ドジャー・スタジアムのファンもスタンディングオベーションで送り出すという圧巻の光景を見せていた。

 先発を託された山本は2回裏に味方の先制弾で1−0とリードした直後の3回表、今季41本のホームランを放ったヤンキースの強打者ソトに手痛い同点弾を浴びてしまう。しかし、そこからギアを上げていくと、7回の先頭打者で、前日の第1戦で特大アーチを放っていたスタントンまで、打者12人を完璧に打ち取ってみせた。

 ここでお役御免となって降板。ワールドシリーズという大舞台で6回1/3まで打者22人と対戦して86球を投げ、被安打はホームランの1本のみの奪三振は4つ、与四球は2と、ほぼ完璧な投球内容だった。特に、大谷とのライバル関係が注目される主砲ジャッジから2つの三振を奪うなど、圧巻のピッチングで仕事をさせなかった。

 この素晴らしい投球には、マウンドに集まった内野陣もグータッチを求め、ロバーツ監督も言葉を交わしてから握手とハグで労う仕草を見せた。さらに、ベンチへと引き上げる際にはドジャー・スタジアムに詰めかけたファン全員がその場に立ち上がり、盛大な拍手を送るスタンディングオベーションで山本を称えていた。

 最高のピッチングを見せた山本には、ファンもSNSで「被安打はソロHRの1本だけとか凄すぎ」「ワールドシリーズ初勝利おめでとう!」「最高のWSデビュー!」「ヨシ、最高の出来だよ」「完璧なピッチング」「これぞ日本のエース!」「俺たちの由伸」「最高すぎる!」「ワールドシリーズの大舞台で山本由伸へのスタオベが見られるなんて」「ドジャースファンのスタオベに泣けてきた」と、その投球内容を褒め称える数多くのコメントを寄せていた。

 試合はドジャースが4−2で逃げ切って2連勝。山本はワールドシリーズに登板した日本人選手としては2007年に松坂大輔(当時レッドソックス)がマークして以来2人目となる白星を飾り、自身初のWS勝利投手となった。

(ABEMA『SPORTSチャンネル』)