地域密着スーパーのすごい実力!「ヤオコー」の「価格」と「美味しさ」で驚く冷凍食品5選
スーパーマーケット受難の時代でも躍進中
近年、スーパーマーケット業界の競争は激化の一途をたどっています。
地域内の市場規模には限りがあるため、店舗の数が増えれば増えるほど、当然ですがその傾向は顕著になっていきますし、昨今の物価高騰もそれに拍車をかける状態となっているようです。
全国規模で展開をしている大手の多くが減収減益を余儀なくされる中、35期連続の増収増益を達成している注目のスーパーマーケットがあります。
それが、埼玉県を中心に1都6県で店舗拡大をし続けている「ヤオコー」です。
ヤオコーはいわゆるチェーンストアでありながら、各店舗の店長に大きな権限を委譲することで、地域特性や顧客ニーズに合わせたきめ細やかな商品展開やサービス提供を実現しています。
また、同社が独自に開発した「顧客セグメント19」というツールを活用し、顧客の購買行動を詳細に分析することで、地域住民一人ひとりに寄り添った商品開発やサービスにつとめるという、いわゆる“地域密着型”の戦略によって、業界において確固たる地位を確立しているわけです。
そんな、豊富な商品力と提案力を有する「ヤオコー」にもまた、同社のプライベートブランド(以下PB)商品として、冷凍食品が豊富に取り揃えられています。
メーカー品と比較してリーズナブルなPB商品はお財布にも非常に優しく、それでいてお店の看板を掲げているがゆえに、味のクオリティも本当にしっかりとしていますので、私もスーパーのPB商品は常にチェックを怠りません。
というわけで、今回は「ヤオコー」のPB冷凍食品を実際に食べて、美味しかった商品を厳選してご紹介して参りたいと思います。
勢いの止まるところを知らないスーパーマーケットの実力やいかに!?
「ヤオコーのPB冷凍食品5選」をご覧くださいませ。
「ぷりっともちもち海老蒸し餃子」300.24円(税込)
ヤオコーのPBは大きく3つに大別されます。
安価なレギュラーラインナップである「Yes! Everyday」、原料や産地、製法にこだわった高品質ラインの「Yes! Premium」、首都圏・近畿圏で店舗展開をしている「ライフ」を有するライフコーポレーションとヤオコーの2社が培ったノウハウを持ち寄り、お互いの良さを活かした商品を共同開発した「star select」の3ラインです。
最初にご紹介する「ぷりっともちもち海老蒸し餃子」はレギュラーラインナップである「Yes! Everyday」の商品となります。
まず最も特徴的なのは具材を包む皮の食感でしょう。
つややかな半透明の皮は商品名にもある通りのもちもちで、赤ちゃんのほっぺたのようなみずみずしく弾力のある柔らかさに仕上がっています。
具材には海老やたけのこなどの野菜が使用されており、味にも食感にもしっかりと海老の存在感を感じることができました。
具材に味がしっかりとついているので、つけダレなどは不要ですが、からし醤油などはバッチリ合うと思います。
6個の海老蒸し餃子が仕切りのあるトレーに入っているのですが、袋のまま電子レンジ加熱することもできますので、調理の手間は最小限で洗い物が出ることもありません。
なかなか自宅で作るにはハードルの高い本格中華料理が税込300円というリーズナブルな価格で購入できるのはヤオコーのPB商品ならではと言えると思います。
「大きなワッフル」321.84円(税込)
続いては前述の「ぷりっともちもち海老蒸し餃子」と同じく「Yes! Everyday」の商品として2023年に発売された冷凍スイーツ「大きなワッフル」です。
パッケージの写真からでは大きさの判別がしにくいとは思いますが、”大きな“という商品名に違わぬかなりのサイズ感で、2枚入りなのですが1枚の大きさは食パンほどもあろうかという代物!
電子レンジ解凍、自然解凍いずれにも対応しており、解凍後そのまま食すことができますが、より美味しく食べたい場合にはオーブントースターなどで少し焼き目を付け、カリッとさせてから食べることをオススメいたします。
トースターから取り出して、まず最初に感じるのは香ばしい発酵バターの香りでした。
トースターによって表面がカリッと仕上がったワッフル生地ですが、中はふっくらとした柔らかな触感で、噛むほどに口の中にバターの風味が広がります。
トッピングして食べることを前提にしているようで、ワッフル生地そのものの甘さはかなり控えめとなっており、メイプルシロップやアイスクリームなどの甘めのトッピングはもちろん、チーズやベーコンなどのしょっぱい系トッピングにも適しているでしょう。
1枚目はそのまま、またはしょっぱめトッピングで食べて、2枚目はデザートとして甘いトッピングをして楽しむなど、アレンジも使い方も思いのまま!
このサイズ感にもかかわらず、1枚あたりの価格は税込160円と大変リーズナブルですので、忙しい朝の食事やお子様のおやつなどに冷凍庫に常備してはいかがでしょうか。
「もっちり窯焼き4種のチーズピザ」518.40円(税込)
リーズナブルな「Yes! Everyday」商品はもちろん美味しいのですが、その上をいくのが「Yes! Premium」という高品質ラインのシリーズです。
ここからは「Yes! Everyday」のラインナップより2品続けてご紹介いたします。
まず1品目は「もっちり窯焼き4種のチーズピザ」です。
昨今はコンビニやネット通販などでも高級ラインの冷凍ピザを数多く目にするようになりましたが、いずれも500円〜1000円前後となっており、もちろんクオリティも高く美味しいのですが、お店で食べるよりはちょっとだけリーズナブルといった価格帯のものがほとんどでした。
しかしながら、プレミアムラインとはいえ、そこは高品質・低価格を信条とするヤオコーの商品です。
なんと、2枚入りで税込518円(1枚あたり税込み259円!)という驚愕のプライスを実現しています。
ピザの要であり土台となる生地には「低温長時間熟成」かつ、「手延ばし製法」のものを使用しており、リーズナブルながらも商品へのこだわりと手間は惜しまないという姿勢がパッケージから見て取れます。
1枚の大きさは15cmほどですが、調理工程の中に”電子レンジ解凍後のオーブントースター調理“がありますので、一般的なサイズのオーブントースターに入るサイズ感が実は一番使い勝手が良い!
使用されているチーズは「モッツァレラチーズ」「ゴルゴンゾーラ・チーズ」「パルメザンチーズ」「マスカルポーネチーズ」の4種で、いわゆる「クワトロフォルマッジ」と呼ばれる種類のピザなわけですが、それぞれの配合のバランスがとれており、専門店のものと遜色ない素晴らしい仕上がりです。
このクオリティが1枚200円台で手に入ってしまうとなると、専門店にとっては恐るべきライバル出現と言わざるを得ないことでしょう。
「ふんわりお好み焼」429.84円(税込)
「Yes! Premium」シリーズからのもう一品は、こちらの「ふんわりお好み焼」です。
前述のピザとは違い、こちらは1枚で税込429円なのでピザの時に感じたような価格での驚きは全く無いのですが、実は一般的な冷凍お好み焼と一線を画す味と素材へのこだわりが伺える商品設計となっているのです。
お好み焼というと、ソースやマヨネーズなどをトッピングして食べるのが当たり前のメニューであり、ソースありきで考えられるものがほとんどですが、パッケージの写真をよーくご覧ください。
左下に「そのままで美味しい(ソース無し)」と記載されていますよね。
そうなんです!このお好み焼は「ソースなんかトッピングしなくても美味しいからそのまま食べてほしい」という、ヤオコーの自信が満ち溢れた商品なのです!
焼き調理済みなので、電子レンジ加熱をした後、ソースをかけずに実食。
「のどぐろ魚醤」を使用した生地にはしっかりとした味がついており、確かにこれならソースやマヨネーズをかけずとも、最後まで美味しく食べられると思います。
(ソースをかけても食べてみましたが、もちろん美味しかったです!)
具材にはたっぷりのキャベツに豚肉といかが使われており、ふんわりながらも、キャベツのシャキシャキとした食感が印象的でした。
通はソースなしのたこ焼を「素焼き」と呼び、好んで食べるそうですので、ぜひヤオコーの「素お好み焼」にもトライしてみて下さいませ。
「大盛りカルボナーラ」213.84円(税込)
ラストはライフコーポレーションとの共同開発ラインである「star select」のラインナップから1品ご紹介して〆たいと思います。
「star select」では冷凍野菜や冷凍フルーツなどのラインナップが豊富で、素材系の冷凍食品も多いのですが、今回はリーズナブルかつ大容量の「大盛りカルボナーラ」をチョイスしてみましたよ。
パスタは「カルボナーラ」の他にも「ミートソース」「ナポリタン」「和風たらこ」「和風醤油」の計5種のラインナップが用意されているのですが、すべて食した上で私が一番美味しいと思ったのが「カルボナーラ」でした。
まずお味の前に驚きなのがその容量と価格です。
冷凍の大盛りパスタですと360gくらいのものが一般的なのですが、対して「star select」の大盛り冷凍パスタシリーズは、いずれも400gという超大容量!
1袋でお腹はかなりの大満足状態となるはずです。
にもかかわらず、価格は脅威の税込213円!!!
最近では手軽でリーズナブルの代表格だったコンビニ弁当も軒並み価格が高騰していますので、この価格設定は我々消費者にとっては本当にありがたい存在!
パスタにソースが盛り付けられた状態で冷凍されているので、電子レンジ加熱後にお皿に盛ったらよくかき混ぜましょう。
チーズの風味が効いたクリームソースはしゃばしゃばとした水っぽさは一切なく、非常に濃厚で、ベーコンのスモーキーな味わいとマッチしていました。
具材こそやや少なめではありますが、その分、麺の量が半端じゃないので、この価格であればクオリティ的にも大満足であります。
いかがでしたでしょうか?
「ヤオコー」以外にもまだまだ注目すべき地域密着型スーパーマーケットは多数存在します。
「サミット」や「OKストア」などなど、各店のPB冷凍食品の動向を追いながら、いずれまた別の機会にでも皆様にご紹介できればと思っております。