立山町発注のキャンプ場設計業務をめぐり業者に入札情報を漏らしたなどとして官製談合防止法違反などの罪に問われた町職員の男に対し、富山地方裁判所はきょう執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

判決によりますと、立山町の教育課係長宮越貴浩被告(50)は、立山町が入札を行ったオートキャンプ場の設計業務をめぐり、富山市の建設設計事務所の役員に未公開の図面を見せるなどして落札させるよう働きかけました。

富山地方裁判所の梅澤利昭裁判長は、「確実に職務を遂行するために犯行に及んだ被告の動機や経緯に酌むべき点はない」と指摘した一方、「罪を認めて反省している」などとして、懲役1年6か月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

判決を受け、立山町はきょう付けで宮越被告を懲戒免職処分としました。また、組織管理上の責任を明確にするためとして町長と副町長の来月の給料をそれぞれ減額する条例をきょう付けで専決処分しました。