英バークレイズの第3四半期、利益予想上回る 通年見通し引き上げ

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Lawrence White Sinead Cruise

[ロンドン 24日 ロイター] - 英大手銀行バークレイズが24日発表した第3・四半期決算は、利益が予想を上回った。投資銀行部門の改善を背景に通年の利益見通しを引き上げた。

第3・四半期の税引き前利益は22億ポンド(28億5000万ドル)で、前年同期の19億ポンドから増加し、アナリスト予想の20億ポンドを上回った。今年の純金利収入の予想については目標(110億ポンド)を超えるとの見通しを示した。同行の株価は年初から約61%上昇している。

投資銀行部門の第3・四半期の収入は前年同期比6%増加した。企業の資金調達や取引が増加し、株式市場の強気相場で取引が増え、好業績を記録した。

債券・通貨・商品および、株式部門の収入はともに前年比3%増加し、11億8000万ポンド、6億9200万ポンドとなった。

アドバイザリー手数料収入は133%増の1億8600万ポンドだった。

「全般的にこれらの数字はあらゆる面で前向きなものであり、決算発表前にあった高い期待を踏まえると株価の好反応は当然の結果だ」とインタラクティブ・インベスターのアナリスト、リチャード・ハンター氏は述べた。