気象予報士、台風21号の影響を分析「サブハイの強さで珍しい進路に」

気象予報士の松浦祐真氏が、「【台風21号候補】No.1 北上して異例の11月接近の可能性も 気象予報士解説 (2024年10月24日昼配信)」と題した動画を公開。松浦氏は、新たに発生が予想される台風21号について詳細に解説した。台風はマリアの諸島付近から発生し、日本に影響を及ぼす可能性があるという。「台風があまり発達できないという予想が立っている」とし、乾燥した空気の影響で発達が抑えられる可能性があると述べた。

動画の中で松浦氏は、この台風がフィリピン東部に進む途中で湿った空気に入り、「急激に発達する可能性がある」と警鐘を鳴らした。GSMの予測によれば、フィリピン東部から沖縄・奄美に接近する際にはノロノロとしたスピードで、秋台風として本州に上陸する頃には「加速を伴い進む」との見通しを示した。また、5880メートルという高気圧に言及し、「このサブハイの強さが今回の進路に大きく影響する」と指摘した。

予報モデルの比較を行いながら、「複数のモデルが北上を示唆しており、特にGSMは九州上陸の可能性を想定」と、米国以外のモデルが北上予測を示している点を述べつつも、「まだ様子見の段階で、どのシナリオも想定内にある」と慎重な姿勢を崩さなかった。

動画の終わりに、松浦氏は「このサブハイの強さがある限り、台風シーズンは続く」としつつ、今後の予報と台風の動向に引き続き注意を促す結びとした。また、最新情報を発信し続けることを約束し、視聴者に更なる注目を呼びかけて動画を締めくくった。