午後3時のドルは一時151.10円まで上昇、3カ月ぶり高値 米金利高が支え

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Shinji Kitamura

[東京 22日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤と変わらずの150円後半で取引されている。アジア時間も高止まりする米金利が支えとなり、ドルは一時151.10円まで上げ幅を拡大。今年7月31日以来、約3カ月ぶり高値を更新した。

東京市場のドル/円は前日海外に続いて底堅い動きとなった。午前は上値で戻り売りを浴びて150円半ばまで反落する場面もあったが、午後に米10年債利回りが前日海外でつけた水準を上抜け、7月下旬以来の水準へ上昇すると、再びドルが買われた。

ドル高の背景となったのが、米利下げ期待の一段の後退。連邦準備理事会(FRB)幹部発言などを受けて、金利先物市場は11月の利下げを9割織り込む一方、ひと月前はゼロ%だった12月の据え置き確率が3割まで上昇してきた。

市場では「米大統領選でトランプ候補の勝利に備える動きが出てきたことも、ドルや 金利の上昇につながっている」(外銀アナリスト)と指摘する声も聞かれた。

米政治情報サイトのリアル・クリア・ポリティクスによると、最新の調査でトランプ候補の支持率は48%まで上昇し、ハリス候補の49%とほぼ互角となっている。

円は対ドルでの売りが波及する形となり、他通貨に対しても軟化。豪ドルは午前の100円前半から後半へじり高となり、2週間ぶり高値を付けた。

米商品先物取引委員会(CFTC)がまとめたIMM通貨先物の非商業部門の取組状況によると、15日時点で円の買い越しは3万4110枚と、9月の過去最大水準からほぼ半減している。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 150.84/150.85 1.0819/1.0820 163.21/163.22

午前9時現在 150.62/150.63 1.0815/1.0816 162.90/162.92

NY午後5時 150.83/150.85 1.0815/1.0816 163.12/163.17