タイ財務相が中銀総裁と会談、景気支援へ利下げ再び訴え

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Kitiphong Thaichareon Chayut Setboonsarng

[バンコク 3日 ロイター] - タイのピチャイ財務相は3日、中央銀行のセタプット総裁と会談し、家計債務が高水準にとどまっている問題と流動性の必要性について協議したと明らかにした。低迷する経済の回復を後押しするため利下げをあらためて訴えたという。

ピチャイ氏は約2時間にわたる会談後、金利引き下げにより流動性が促進されるほか、信用力のある人が新規融資を受けやすくなると説明。「われわれは流動性促進を望んでおり、中銀も同意している」と述べた。また、タイの金融機関にはリスク回避傾向があるとの見方を示した。

中銀は8月、政策金利の翌日物レポ金利を5会合連続で10年ぶり高水準の2.50%に据え置き、これまでのところ政府の利下げ要請に抵抗する形となっている。

ピチャイ氏は、金融緩和は信用アクセス改善につながると述べたが、金利に関するセタプット氏の発言は明らかにしなかった。中銀は協議内容に関するコメントを控えた。

中銀は16日に次回の金融政策見直しを予定している。