東京ゲームショウ2024に展示された「PlayStation 5 Pro」

11月7日に発売される「PlayStation 5 Pro」を発売に先駆けて試遊したので、そのファーストインプレッションをお届けする。試遊した「FINAL FANTASY VII REBIRTH」(FF7リバース)では、ベールが1枚剥がれたような、より解像感の高い映像でゲームを楽しむことができた。

PS5 Proは、現行のPlayStation 5からGPUやレイトレーシングが強化されたほか、新たにAIを使ったアップスケーリング技術「PlayStation スペクトルスーパーレゾリューション(PSSR)」も導入され、現行PS5では難しかった4K解像度と高フレームレートの両立を実現するアップグレードモデル。価格は119,980円で、9月30日10時から予約受付がスタートする。

そんなPS5 Proは、26日に開幕した東京ゲームショウ2024のSIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)ブースで実機が世界初公開されているほか、2台が試遊展示されており、FF7リバースと「グランツーリスモ7」をプレイできる。今回はFF7リバースを15分間プレイしてきた。

FF7リバースの場合、グラフィックス設定に「エンハンスモード」が新登場している。これは4Kの「グラフィックモード」相当の解像感と60fpsで動く「パフォーマンスモード」を両立したモードとなっている。

試遊できたのはゲーム序盤で訪れる「グラスランドエリア」。まずは従来の60fps優先モードである「パフォーマンスモード(ソフト)」で遊んでみると、ステージの奥に映る岩肌や家屋のテクスチャが荒く、全体的にのっぺりとした印象を受ける。主人公・クラウドの髪の毛もテクスチャが間引かれているのか、透け感が強い印象だ。

それに対して「エンハンスモード」にすると、遠くに見える岩肌がしっかりとゴツゴツと見えるほか、家屋の立体感も向上。特に印象的だったのがクラウドの髪の毛で、しっかりとした“束感”が感じられる描写になっていて、思わず「スタイリングするの、絶対大変……」と妙な感想が湧き上がってしまった。この精細感に慣れたあと、もう一度「パフォーマンスモード(ソフト)」に戻してみると、全体的にピントの合っていない、ボヤけたような映像に感じられてしまった。

ふたたび「エンハンスモード」に戻してエリアを探索。途中出会ったモンスターと戦闘になっても、解像感を保ったまま、カクつきを感じることなく戦うことができた。

また今回は試遊できなかったが、PlayStation Blogによれば、グランツーリスモ7の場合、PS5 Proではレース中のレイトレーシングが利用可能で、「クルマの表面に別のクルマが映り込むだけでなく、クルマのパーツまで映るようになり、ゲーム全体を通してリアルさと没入感を大幅に高めることができる」という。また8K出力も実験的に実装予定だという。

これら2タイトルのPS5 Proでの試遊は、ゲームショウの一般公開日である9月28日~29日にも実施される。各日とも、ブースで試遊整理券が配布されるので、気になるかたはチェックをお忘れなく。