9月25日、タレントの羽賀研二(本名・當眞美喜男)容疑者が強制執行妨害目的財産譲渡仮装などの疑いで、愛知県警に逮捕された。逮捕された7人のなかには、六代目山口組弘道会系組長・松山猛容疑者や、日本司法書士会連合会副会長・野粼史生容疑者、そして羽賀の元妻・麻由容疑者が含まれる。

「羽賀容疑者が逮捕されるのはこれで3度めですね。一度めは、未公開株売買をめぐり2007年6月に詐欺容疑で逮捕され、2013年に懲役6年の実刑判決が確定しました。そして沖縄刑務所に服役中の2019年に2度目の逮捕をされます。容疑は、2017年に離婚した元妻に財産分与という形で所有する不動産16物件を譲渡したことです。これが捜査当局に“偽装離婚による財産隠し”であると判断され、強制執行妨害罪で逮捕されました」

 2021年9月に出所し、芸能活動を再開していた羽賀容疑者だが、ついに3度めの逮捕となった。
 

「今回は、元妻から買い戻した沖縄にある不動産の登記について支払いを免れようとして自身が代表取締役を務める会社に虚偽の登記をおこないました。あたかも、自身には所有権がないように装いながら、実際には毎月、数百万円の家賃収入を得ていたようです」(社会部記者)

 本誌は2022年、2度めの懲役を終えた羽賀容疑者の元へ訪れている。その時に語ったのは、元妻との関係と社員5人の配送生活だ。羽賀容疑者は、

「当時は出所できた嬉しさより、今後どう生きていくのかという不安に苛まれました。服役中は月2回面会が認められていて、前妻と2人の娘が毎回来てくれていたんですよ」

 と元妻との関係が良好であることを明かした上で、

「保釈中に友人と人材派遣の会社を立ち上げたんです。社員は僕を含め4人。15人のスタッフを食品の販売員などとして派遣しています。僕は、その派遣先にドライバーとして早朝からいろんな資材や商品を運んだり、現場を見に行ったり。もちろん、スタッフの送迎も自分でしています。タダで譲り受けた軽自動車で、走り回る毎日です。

 給料は安いですよ。貯金を崩して生活していますが、その貯金もあと27万円まで減ってしまいました。とはいえ、食べたいものは食べられているし、暮らし向きに不満はないんですけどね」

 とひたむきな生活を語っていたのだが……。

「今回の事件はかなり厳しいものになりそうですね。今回は弘道会の幹部や、現役の日本司法書士会の副会長が逮捕されるという異常事態。この一件をめぐり暴力団にいくらのカネが流れたのかなど、かなり厳しく捜査をするでしょう。こうした人脈に繋がり悪さをしていたとすれば、軽自動車のドライバーとして毎日働いているという話もどこまで本当なのか。少なくとも真っ当に働いているというのは真っ赤な嘘だったのではないでしょうか」(社会部記者)

 何度逮捕されても“稀代のワル”が更生することはないようだ……。