楽天戦に登板した日本ハム・鍵谷陽平【画像:パーソル パ・リーグTV】

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34歳右腕の鍵谷が引退登板…ユニホーム姿の夫人も号泣

■楽天 3ー1 日本ハム(25日・エスコンフィールド)

 今季限りで現役を引退する日本ハム・鍵谷陽平投手が25日、エスコンフィールドで行われた楽天戦に先発した。打者2人を完全に抑えるラスト登板となった。2/3回を投げ終えると、新庄剛志監督はベンチから花束持参で登場し、マウンドへ。34歳右腕を労う姿にファンは「グッとくる」「なんかいいな」と感動していた。

 ラスト登板となった鍵谷は先頭打者の小郷裕哉外野手を二ゴロ、続く小深田大翔内野手を遊直に仕留めた。ここで花束を持った新庄監督がベンチから出てくると、球審に交代を告げてそのままマウンドに歩み寄り、鍵谷に花束を渡してハグ。球場は感動の拍手に包まれた。涙で見守るユニホーム姿の青谷優衣夫人の様子も映された。

 地元・北海道出身の鍵谷は北海高、中大を経て2012年ドラフト3位で日本ハム入り。同年1位は大谷翔平投手(現ドジャース)だった。中継ぎ投手として1年目から活躍し、リーグ優勝、日本一に輝いた2016年には48試合登板で5勝3敗3セーブ、防御率4.23。2019年途中に巨人へトレード移籍。今季は育成選手として復帰し、7月末に支配下選手として契約したものの、1軍登板機会はなかった。この日が通算420試合目の登板で25勝15敗7セーブ、84ホールド。試合前の時点で防御率3.46だった。

「パーソル パ・リーグTV」が鍵谷の現役最後のマウンド映像を公式X(旧ツイッター)に投稿。新庄監督の粋な計らいにファンも「感動的でした」「涙でてきた」「さすがに泣いた」「秋らしい色味で素敵」「花束の演出は素晴らしい」「引退選手の花道を作る。新庄監督」と心を打たれていた。

 また、1イニングでなく2/3回で交代させたことには「マウンドで花束あげたかったからじゃ」といった声もあった。(Full-Count編集部)