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 【インタビュー】乳がん闘病を8月中旬に公表したタレント梅宮アンナ(52)がスポニチアネックスのインタビューに応じた。7月上旬に乳がんの一種の希少がん「浸潤性小葉がん」と診断され、ステージは3A。7月末から抗がん剤治療を開始して約2カ月の現在の体調、病名を公表したことによる反響への受け止めを語った。(鈴木 美香)

 「先生に聞いたんですよ。“私、死ぬんですか?”って。そしたら、先生は“それは神様しか分からない”って…」

 梅宮が患った「浸潤性小葉がん」は乳がんの中で約5%の希少がん。しこりができにくく、発見しにくいといわれ、梅宮の場合も毎年行っている人間ドックでは見つけられなかった。今年5月に「右の乳房が小さくなっている」と自身で体の異変を感じ、受診した病院で病名とステージを告げられた。そして、率直な思いを医師にぶつけた結果、返ってきた言葉。それを受けて歩を進めた。

 「“神様しか分からない”って凄くいい言葉だなと思って。母と娘を置いて死んでしまうかもしれないし、父のようにがんになっても81歳まで生きることもあるし、もっと100歳まで生きるかもしれない。それが神様しかわからないなら、がんになったのは私とって新たなミッション。私にしかできない発信をしていこうと思いました」

 8月13日の闘病公表後、インスタのフォロワーが6万人増加。多数の応援の声が上がっている。中には元カレの羽賀研二からのエールもあった。

 羽賀は自身のSNSで「突然の報道を見てビックリしています!色々ありお互いの道を選択してもう二十数年。こんな書き込みをすると!余計な事を言う人達がいるけど!無視はできない!」「悲しみの中にいるはずなのに強さすら感じる。絶対に負けないで!貴方は強い! 必ず勝ちます!頑張って」「楽しかったこと!苦しかったこと!色々なことを思い出す。話したくて!何か手伝いたくて。負けないで!必ず勝てます!頑張って!」などと、応援メッセージを記した。

 1999年に別れた元カレからのエール。梅宮はこのコメントをどう受け止めたのか。

 「付き合っていたことは事実なんだけど、なんか初めてまともだなと思いました」と率直な感想。「もし彼が病気になったと聞かれされたら、私も同じように答えると思います。かといって、別に、また会いたいとも思わない。全然話していないし、(羽賀がコメントを出した)意図はわからないですよ。でも彼らしいかなとは思います」

 交際していた時、羽賀の巨額の借金と浮気が発覚。梅宮の父で俳優だった梅宮辰夫さんは羽賀を「稀代のワル」と呼び、交際に反対した。そんな当時を踏まえ、梅宮は現在にも通じる自身の考えを語った。

 「お金や病気だったとしても、私は助けられるなら人を助けたいと思っています。世の中には、助けられるのに助けない人がいっぱいいるけれど、私にはそういうことはできない。だからあの時、(羽賀が)お金に困っていたから、“じゃあ私、頑張って一緒に返そう”みたいに…。周りはそんなだめだよって言っていたけれど、人を助けるって大切なんじゃないかって思ったので。あの後、私は(別の人と)結婚したけれど、(羽賀との交際は)あれはあれですごく勉強になりました。そして今、がんで苦しんでいたり、難病で苦しんでいる人、小児がんの子供たちも視野に入れてそういう人に役立つ仕事をやっていきたいと思っています」

 自身は現在、受けている抗がん剤治療が「人生で一番つらい」と明かす。それでも向き合うのは“ミッション”。さまざまな思いを込めた発信に今後も注目していきたい。