「まるでAIかと思った」川が氾濫し浸水したスタジアム、汲み上げた水量は衝撃の10万リットル!  1週間蛇口を開けっぱなしにした量と同等

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スタジアムの一部が水没し、試合開催が不可能となってしまったウィンブルドンだが、想像以上の水が汲み出されたようだ。イギリス『BBC』が伝えた。

ウィンブルドンの本拠地であるチェリー・レッド・レコード・スタジアムでは、24日にカラバオカップ(EFLカップ)3回戦のニューカッスル・ユナイテッド戦が予定されていた。

しかし、22日から23日にかけて一晩中大雨が降り続いた結果、近所のワインドル川が氾濫。スタジアムの周辺地域が広範囲にわたって洪水被害に遭い、スタジアムの一部が大きく陥没する事態が起きていた。

これを受けて試合は延期となり、ニューカッスルのホームであるセント・ジェームズ・パークで10月1日に開催されることが決定した。

そんな中、クラブのマネージングディレクターであるジェームズ・ウッドルーフ氏が『BBC』のラジオでコメント。しばらくスタジアムが使えない状況となり、10月12日のカーライル・ユナイテッド戦までに復旧させたい考えがあるようだ。

「スタジアムのチームの映像で目が覚めたよ。まるでAIだと思ったんだ」

「スタジアム全体、コンコースと1階が水没した。ひどい状況だった。ピッチも大きな被害を受けた」

「我々は4台のタンクローリーに水を積み込んだ。各タンクローリーには、2万7000リットル、合計10万リットル以上が積載できる」

蛇口を捻り1分間水を出しっぱなしにすると9リットルが流れ出ると言われており、10万リットルを計算すると1週間蛇口を開けっぱなしにしたまままと同等の量となる。

イングランドの中部から南部にかけて、一部の地域では日曜日から月曜日の朝にかけて1カ月分以上の雨が降ったという。ウッドルーフ氏によれば、ワンドル川は1960年代以来の氾濫だったとのこと。損傷したピッチの掘削作業を解するという。

「我々はここで何が起こったのかを徹底的に調査している。本質的に、これは自然災害だ」

「ワンドル川は満水だった。水が多すぎて逃げ場がなく、水圧があまりにも強かったため、ピッチエリアが不幸にも被害を受けた。表面下ではどのような被害があったのか、本当に理解する必要がある」

なお、カップ戦の対戦相手であったニューカッスルは、1万5000ポンド(約288万5000円)を寄付するとしている。

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