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 ◇パ・リーグ オリックス2ー9西武(2024年9月24日 京セラD)

 オリックスの中嶋聡監督(55)が24日、最終戦セレモニーで、今季限りで現役を引退する小田裕也外野手(34)と比嘉幹貴投手(41)に“無茶ぶり”をして球場を沸かせた。

 22日の日本ハム戦に敗れ、135試合目にしてCS進出の可能性が完全消滅。4年ぶりのBクラスが確定していた。指揮官は4連覇がかなわず、「本当に申し訳ありません」とファンに謝罪。「本拠地最終戦となりましたが、あと6試合ありませす。選手はまだまだ成長しなくちゃいけません。熱い応援をよろしくお願いします」と語った。

 そして、「引退する選手もいます」と切り出し、T−岡田、安達、小田の3人の活躍を懐かしそうに振り返った。「T−岡田、安達は(このあとの)引退セレモニーで話しますが、僕は比嘉、小田にも一言聞きたいです」とあいさつする予定がなかった2選手に“無茶ぶり”した。

 小田は「凄く無茶ぶりなんですけど」と戸惑いながらも、「10年間、長いようで短い時間でした。ファン、監督、コーチ、仲間、ライバルに恵まれ、本当に幸せなプロ野球人生でした。引退発表したときに、まだまだやれるという声をいただいたので、ファンの期待を裏切ることにはなりましたが、感謝の気持ちでいっぱいなので、この場を借りてお礼を言いたいと思います。本当に10年間ありがとうございました」と感謝を口にした。

 16日のソフトバンクで現役最終登板した比嘉は「せんえつではございますが、(監督から)ご指名をいただきましたので。引退のあいさつをさせていただきます」と型通りに語り出し、笑いを誘った。「今の心境はやり切って、すっきりしています。心残りは1つもありません。今年はリーグ優勝、4連覇の目標を達成することができませんでした。選手はめちゃくちゃ悔しいです。しっかり、この現実を受け入れて、反省して検証して改善して、来年はしっかりやってくれると思います。私はこれから先のことは分かりませんが、ビールかけがあれば参加したいと思います。ぜひ来年、ビールかけに招待してください。セレモニーしないと言ったのに長々とすみません。オリックスに入れて良かったです。15年間ありがとうございました」。きっちりあいさつをこなし、来年のビールかけ参加をリクエストしていた。