「納得いかないなら計算し直します?」おごられて当然な“昭和女”vs合理主義な“1円までワリカン男”…バトルの行方は!?【作者インタビューも】
婚活中にマッチングアプリで年下男子・こうきと出会ったアイコ。見た目も悪くないし、大手IT企業勤めだし、いいかも!?って思っていたら…一緒に行った食事でまさかの「1円単位のワリカン」をしてきた!!衝撃の“ワリカン男”と、おごられて当たり前な“昭和女”は一見わかりあえないと思いきや、お互いに少しずつ理解をし、惹かれ始めていく…。
【漫画】本編を読む
古い価値観をひきずっているアラサー婚活女子が、合理主義な理系男子との恋を通じて価値観をアップデートしていくラブコメ漫画「『女はおごられて当然』と思ってる昭和引きずり女が、婚活した話」。1巻が発売されたばかりで注目を集める同作について、作者のコニシ ナツコさんに制作秘話などを聞いた。
■作者のコニシ ナツコさんインタビュー
「『女はおごられて当然』と思ってる昭和引きずり女が、婚活した話」の作者、コニシ ナツコさんに話を聞いた。
――コニシさんが漫画を描くようになったきっかけを教えてください。
小学生のころ、少女漫画を読むのが好きで少しだけ真似ごとで描いていたこともあったのですが、数年でほかの夢もでき、それから大人になるまですっかり絵を描くこと自体やめてしまっていました。それが30代半ばになってから、偶然インターネットを通して大学時代の先輩が漫画家になっていることを知りました。漫画とは関係のない大学の先輩だったので驚きましたが、作品を読んでみたところとてもすてきで「未経験からでも描けるものなのかな?私もこんなのが描けたらいいなあ」と、思い切ってiPadを購入し、イラストから少しずつ描き始めたのがきっかけです。
まさか大人になってからまた漫画を描くとは自分では1ミリも思っていませんでした。もともと漫画以外のことでSNSの発信もしていたので、描いたものをSNSに載せることにも抵抗はありませんでした。すると、これまでの発信よりも漫画のほうが断然ウケがよくて、「こっちの方が求められてる…?」と思いながら続けてきて今にいたっています。
――昭和の価値観を持ったアイコと、イマドキな価値観を持ったこうきの対比がおもしろい本作ですが、「昭和な価値観をひきずっている女性を主人公に」というのが本作の構想の発端だったのでしょうか?
どちらのキャラクターにもモデルがいて、それがこの作品の発端になっています。モデルとは私自身と昔お付き合いしていた男性ですが…(笑)。当時、男性はおごってくれるものと思っていた私と、絶対におごらないタイプの彼の価値観の違いに悩んでいましたが、この漫画を描くことで彼の価値観を理解していけるのではないかという下心もあって…この漫画の前身となる作品を描き始めました。
もともと、男性性と女性性の違いをおもしろいと思うことが多かったり、女性の成長をテーマにしたいという思いも常にあったりしたので、そこに今回のキャラクター設定を加えて描いています。もちろんモデルそのままではなく、今では2人とも独自のキャラクターになっています。
―― 1巻が発売されたばかりですが、周囲の方や読者からの反響はいかがですか?
30代半ばを過ぎてから漫画制作を始めたので、友人知人には驚かれています。ただそれも私という1人の女性の人生の変化や成長そのものなので、いずれ漫画に盛り込んでいきたいなと思っています。自分と同世代の女性に向けて描いたつもりでしたが、男性の友人からも「おもしろい」と言ってもらえたりしてとてもうれしく思っています。主人公のアイコは誰からも好かれるというタイプではないので、ネガティブな反応もあるかもしれないという緊張もありますが、読者の感想はその方の価値観のフィルターを通して出てくるものだと思うので、さまざまな感想を楽しみにしています。
「こんな男ぜったい嫌!」と思っていたアイコが、固定観念を覆してくる彼の言動にいつしか惹かれ始め、変わっていく様から目が離せなくなる本作。ほかにも独自の価値観を持った人がいろいろと登場し、「わかる!」と共感できるポイントも多いので、まだの人はぜひ一度読んでみて!
取材協力:コニシ ナツコ(@natsukoni81)
【漫画】本編を読む
古い価値観をひきずっているアラサー婚活女子が、合理主義な理系男子との恋を通じて価値観をアップデートしていくラブコメ漫画「『女はおごられて当然』と思ってる昭和引きずり女が、婚活した話」。1巻が発売されたばかりで注目を集める同作について、作者のコニシ ナツコさんに制作秘話などを聞いた。
■作者のコニシ ナツコさんインタビュー
「『女はおごられて当然』と思ってる昭和引きずり女が、婚活した話」の作者、コニシ ナツコさんに話を聞いた。
――コニシさんが漫画を描くようになったきっかけを教えてください。
小学生のころ、少女漫画を読むのが好きで少しだけ真似ごとで描いていたこともあったのですが、数年でほかの夢もでき、それから大人になるまですっかり絵を描くこと自体やめてしまっていました。それが30代半ばになってから、偶然インターネットを通して大学時代の先輩が漫画家になっていることを知りました。漫画とは関係のない大学の先輩だったので驚きましたが、作品を読んでみたところとてもすてきで「未経験からでも描けるものなのかな?私もこんなのが描けたらいいなあ」と、思い切ってiPadを購入し、イラストから少しずつ描き始めたのがきっかけです。
まさか大人になってからまた漫画を描くとは自分では1ミリも思っていませんでした。もともと漫画以外のことでSNSの発信もしていたので、描いたものをSNSに載せることにも抵抗はありませんでした。すると、これまでの発信よりも漫画のほうが断然ウケがよくて、「こっちの方が求められてる…?」と思いながら続けてきて今にいたっています。
――昭和の価値観を持ったアイコと、イマドキな価値観を持ったこうきの対比がおもしろい本作ですが、「昭和な価値観をひきずっている女性を主人公に」というのが本作の構想の発端だったのでしょうか?
どちらのキャラクターにもモデルがいて、それがこの作品の発端になっています。モデルとは私自身と昔お付き合いしていた男性ですが…(笑)。当時、男性はおごってくれるものと思っていた私と、絶対におごらないタイプの彼の価値観の違いに悩んでいましたが、この漫画を描くことで彼の価値観を理解していけるのではないかという下心もあって…この漫画の前身となる作品を描き始めました。
もともと、男性性と女性性の違いをおもしろいと思うことが多かったり、女性の成長をテーマにしたいという思いも常にあったりしたので、そこに今回のキャラクター設定を加えて描いています。もちろんモデルそのままではなく、今では2人とも独自のキャラクターになっています。
―― 1巻が発売されたばかりですが、周囲の方や読者からの反響はいかがですか?
30代半ばを過ぎてから漫画制作を始めたので、友人知人には驚かれています。ただそれも私という1人の女性の人生の変化や成長そのものなので、いずれ漫画に盛り込んでいきたいなと思っています。自分と同世代の女性に向けて描いたつもりでしたが、男性の友人からも「おもしろい」と言ってもらえたりしてとてもうれしく思っています。主人公のアイコは誰からも好かれるというタイプではないので、ネガティブな反応もあるかもしれないという緊張もありますが、読者の感想はその方の価値観のフィルターを通して出てくるものだと思うので、さまざまな感想を楽しみにしています。
「こんな男ぜったい嫌!」と思っていたアイコが、固定観念を覆してくる彼の言動にいつしか惹かれ始め、変わっていく様から目が離せなくなる本作。ほかにも独自の価値観を持った人がいろいろと登場し、「わかる!」と共感できるポイントも多いので、まだの人はぜひ一度読んでみて!
取材協力:コニシ ナツコ(@natsukoni81)