2023年に三重県桑名市の多度大社で行われた「上げ馬神事」で、警察は9月24日、馬に虐待などをした疑いで神事の関係者らを書類送検しました。

 上げ馬神事を巡っては、23年5月の神事に参加した氏子らが馬を叩く・蹴るといった虐待行為をしていたとして、動物愛護団体などが刑事告発していました。

 警察は24日、馬に暴力を加えて坂を上らせたことが動物愛護法に違反するとして、神事の関係者12人を書類送検しました。

 23年の神事では、高さ2メートルの土壁を駆け上がる際に骨折した馬が殺処分されたことに批判が相次ぎ、24年から壁をなくすなどの改善策が取られていました。

 祭りを主催する団体の伊藤善千代会長は、「馬への暴力行為を起こさないように、参加者への指導を徹底していく」とコメントしています。