X(旧Twitter)には、特定のユーザーのポストを自分のタイムラインに表示させず、同時に自分のプロフィールやポストを見せないようにする「ブロック」機能が実装されています。Xのオーナーであるイーロン・マスク氏はこのブロック機能を廃止したいという意志を示しており、「ブロックされたユーザーでも自分の公開ポストを見ることができるようにするつもりだ」とポストしたことが報じられています。

X will let people you’ve blocked see your posts - The Verge

https://www.theverge.com/2024/9/23/24252438/x-blocked-users-view-public-posts

Xでは、Twitterだった頃から「Xをより快適に活用する方法」として、ブロック機能がかかわりたくないアカウントとのやり取りを避けるのに効果的であると述べていました。

Xをカスタマイズする | Xヘルプ

https://help.x.com/ja/safety-and-security/control-your-x-experience

記事作成時点では、ブロックしたユーザーのプロフィールを表示しようとすると、「ブロックされています」と表示され、そのユーザーのポスト、フォロワー/フォローリスト、投稿したメディアが見られなくなります。



しかし、マスク氏は以前から「ブロック機能は意味がない」として、ブロック機能をXから廃止する意向を示していました。ただし、App StoreやGoogle Playのアプリ配信ガイドラインで、SNSアプリに「ブロック機能の搭載」が義務付けられているため、ブロック機能の廃止は現実的なアイデアではないと指摘されています。

X(Twitter)のブロック機能削除をイーロン・マスクが示唆するもコミュニティノートで「無理」とのツッコミ - GIGAZINE



そんな中、アプリ開発者のニマ・オウジ氏が「Xはブロックボタンを削除しようとしています。つまり、アカウントが公開されている場合、その投稿はブロックされたユーザーにも表示されることになります」とポストしました。



オウジ氏のポストに対し、マスク氏は「そろそろこうなるべき時です。ブロックされたアカウントは公開ポストへの関与をブロックされますが、閲覧はブロックされません」と述べました。



マスク氏のポストには、この変更に反対するリプライが多数投稿されています。

「(Twitterの)再ブランディング以来最悪のアイデアです」



「失礼ですが、これは悪いアイデアだと思います。特定の個人に自分の公開投稿を簡単に見られたくない理由はたくさんあります。悲しいことですが、ソーシャルメディアには本当に悪いことをする人がいるのです」



「要するにブロックされた人はエンゲージメントのためにポストを盗むことができるということです。以前はブロックされればポストを見ることができなかったので、少なくとも相手がサブアカウントを持っていない限り、そういった自体を避けることができました」



なお、IT系ニュースサイトのThe VergeがXの関係者から聞いたところによると、この変更は「別のアカウントを使用している時やログアウトしている時に、自分をブロックした人の投稿を閲覧できるようにするため」だそうです。