プロ初勝利を飾った岩井(左)と写真に納まる小久保監督(撮影・栗木一考)

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 ◆ソフトバンク11―5楽天(22日、みずほペイペイドーム)

 ソフトバンクのドラフト2位ルーキー岩井俊介投手(23)がプロ初勝利を挙げた。同5位の澤柳亮太郎、同6位の大山凌に続いて、今季の新人では3人目の初白星に「ずっと欲しかったので、勝ててよかった」とほっとした様子で話した。

 5点リードの5回、先発の大津亮介が2死一、二塁から鈴木大地に2点二塁打を打たれたところで、マウンドを託された。登板前は初勝利が頭によぎりながらも「マウンドに上がったら忘れていた」。伊藤裕季也に対してカウント1ボール2ストライクからの5球目、低めのフォークを振らせてピンチを乗り切り、ほえた。

 松本裕樹や藤井皓哉ら主力の中継ぎ陣がけがで離脱する中、出番をつかんだ若手たちが存在感を発揮している。「あの人たちの思いというか、そういうのを背負って思い切り腕を振れているので、それが結果についてきている」。15日のオリックス戦でのプロ初セーブに続き、念願の初白星も手にした。

 優勝へのマジックナンバーが1となった価値ある勝利をつかんだ試合で、勝利投手になる権利をつかんだ。「それだったら最高ですね」。記念ボールを手に大阪へ向かった。