全自動ディーガ、ホーム画面と番組編集が“推し活”向けに進化。6人までプロフィール登録
全自動ディーガの新製品5機種
パナソニックは、全自動ディーガの新製品5機種を10月18日に発売する。4Kチューナー搭載モデル2機種と、2Kモデル3機種。全モデルに共通する進化点として、ネット動画配信サービスのようなホーム画面を導入し、編集画面も刷新。“推し活”に便利なレコーダーに進化している。各モデルの店頭予想価格とHDD容量は以下の通り。
DMR-4X1003
DMR-4X403
従来モデルと比べ、ハードウェアに大きな変更はなく、チューナー数や光学ドライブなども仕様は同じ。HDD容量のみ、4Kモデルをよりリーズナブルな価格でも提供するため、従来は上から2番目のモデルが6TB HDD内蔵の「DMR-4X603」だったが、今回は4TBのDMR-4X403と、HDD容量が少なくなっている。それ以外のモデルのHDD容量は従来モデルと同じ。
また、外付けのUSB-HDDを接続する時の容量が拡張され、従来の4TBから、最大8TBまでのHDDが接続可能になっている。
ホーム画面がネット動画配信サービスのようなデザインに
テレビをリアルタイム視聴する人は減少しているが、TVerの再生数は拡大しており、「時間に縛られない再生機能」への根強いニーズがある。また、全自動ディーガでは全ての番組が録画できるため、一部見逃し配信が行なわれない番組もあるTVerと比べた時の強みとなる。
ただ、大量の番組を録画する全自動ディーガでは「番組を見つけにくい」「新しい番組に出会いにくい」という課題があった。そこで、ネット動画配信サービスのようなデザインのホーム画面を新たに搭載。
画面の左側・縦にユーザー選択、検索、ホーム、全自動録画一覧、録画一覧のアイコンが並び、画面の右上には、番組の内容がわかりやすいように大きめにプレビュー動画を表示。右下には選択したジャンルの録画番組が一覧表示されるようになった。
上が従来のホーム画面、下が新しいホーム画面。動画配信サービスのようなGUIに大きく変化した
左が従来デザイン、右が新デザイン。機能一覧の画面も進化した
大きく表示されるプレビュー動画画面には、CMやオープニング/エンディングなどを回避するアルゴリズムを使い、できるだけ番組内容がわかりやすい動画が表示されるようになっている。
このホーム画面はカスタマイズも可能。お気に入り、よくみる番組、再生履歴、出演者おすすめ、録画数ランキング、再生数ランキングといった表示コンテンツのリストから、ホーム画面に表示したいものにチェックをつけて、カスタマイズができる。
例えば、お気に入り、出演者おすすめを選択して、推し活に活用したり、よくみるアニメ/特撮、よくみる趣味/教養にチェックをつけて、子育て家族がよく再生する番組だけが並ぶホーム画面にする事もできる。ジャンルは20種類以上用意する。
番組情報からお気に入りの出演者を選び、その人が出演している番組をリストアップしたり、お気に入り登録をしてホーム画面で表示する事もできる
さらに、家族で1台を共用する際に便利なプロフィール登録も最大6人まで対応。最近の再生、検索履歴、ホーム画面カスタマイズもプロフィールごとに分けられる。前の利用者が途中まで再生をしているのに気が付かず、番組の途中から再生してしまう「ネタバレ事故」なども防げる。
プロフィール登録も最大6人まで対応
操作性も進化。Fire TVなどのネット動画のプレーヤーでは、カーソルキーの左右でスキップする機能などがあるが、それと同様に、全自動ディーガでも左右で10秒戻し、10秒送りが可能になった。
なお、ホーム画面の刷新などにより、従来モデルは対応していたVODアプリは、今回のモデルでは非対応になっている。
番組編集が“推し活”がしやすいデザインに
番組編集機能もリニューアル。“推し活”での使いやすさを意識したデザインになっており、具体的には、編集中の画面がより大きく表示され、朝の情報番組などで左上に表示される時刻や、右上に表示される見出しが、編集中に確認しやすくなった。
アイドルなどの推し活では、朝の情報番組に「映画の舞台挨拶に登場しました」や「CM撮影が行なわれました」といったように、番組の中の短い時間に、推しのアイドルが写る事がある。編集では、長い番組の中から、その推しが写っている場面だけを保存するカット編集を行なう事が多い。
その際に「この番組の、何時あたりにアイドルが写っていた」という情報は、ファンの間で共有されている事が多いため、編集中に、番組の時計表示が確認しやすいいデザインにしたという。右上のテロップにも、そうした情報が表示されやすいため、可能な限り、画面を隠さないデザインになっている。
上が従来の編集画面。下が新しい編集画面。番組の画面が隠されていないため、時刻表示や右上のテロップが見やすい
こうした編集機能のリニューアルに加え、視聴した番組にもとづき、出演者の好みを分析・表示する「出演者おすすめ」や、キーワードで番組をまとめる事で、推しだけのフォルダも作れる「お気に入り」機能も組み合わせる事で、「推し活」により使いやすいレコーダーになったという。
編集機能では他にも、コマ送り操作をしている時に、本当にリモコン操作が届いているか不安にならないように、新たにフレーム数表示機能を搭載。数字のカウントを見ることで、コマ送りができていることがわかりやすくなった。
4Kモデルのインターフェイスは2機種共通。映像・音声のHDMI出力端子と、音声専用のHDMI出力を搭載。映像と音声の分配して出力することで、HDCP 2.2非対応のオーディオシステムを組み合わせたり、伝送する音声データのノイズ干渉を抑制できる。HDMI出力の他には、USB×2(通常録画用USB 3.0×1、チャンネル録画用USB 3.0×1)、LAN端子を備える。ACインレットはメガネ型。
DMR-4X1003の背面
DMR-4X1003の付属リモコン
2Kモデルは3機種とも、HDMI出力は1系統。USB端子は上位2X603のみUSB 2.0×1、USB 3.0×2で、2X303/2X203はUSB 2.0/3.0を各1系統用意。その他は、LAN端子を搭載する。
突起部を含まない外形寸法(幅×奥行き×高さ)と重量は、以下の通り。
DMR-4X1003:430×239×66mm/約4㎏
DMR-4X403:430×239×60mm/約3.3kg
DMR-2X603:430×239×60mm/約3.8kg
DMR-2X303:430×199×60mm/約2.5kg
DMR-2X203:430×199×60mm/約2.4kg
DMR-2X603
DMR-2X303
DMR-2X203