大瀬良大地(C)共同通信社

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「身を粉にして投げたい」

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 そう言って6日の中日戦に臨んだのは、広島の大瀬良大地(33)だ。

 今季初の中5日での登板は、初回に2本塁打を浴びるなど5回3失点で4敗目。それでも二回以降は粘りの投球で得点を許さなかった。

 8月31日の前回のヤクルト戦では7回1安打無失点で6勝目。その直後のベンチで新井監督から「次回は中5日」と告げられたという。試合前まで巨人と0.5ゲーム差2位の新井監督から、ラストスパートのムチが入った格好だが、9戦4勝無敗で被弾ゼロだったマツダスタジアムで期待に応えられなかった。

 そんなエースは今季で3年契約が切れる。海外FA権を持っており、去就が注目されるものの、残留の可能性が高いという。さる広島OBがこう言った。

「国内FA権を持っていた21年オフには、地元九州のソフトバンクに移籍しようかどうかと悩んだ末に残留を決断。この時、『どこで現役を終えるのか考えた。1年でも長くカープのため、ファンのみなさんのために一生懸命頑張っていきたい』と生涯カープを誓っています。球団からも『カープで長く精神的な柱としてやってほしい』と伝えられているように、投手陣のリーダーで精神的支柱。若手のお手本でもある。さらに野手陣のリーダー菊池とも仲が良く、投手と野手の貴重な架け橋的存在。オーナーを始め、球団も大瀬良の人間性を高く評価しており、今オフに生涯カープを誓えば、将来は『幹部候補生』ともっぱらです」

 昨オフに右肘をクリーニング手術。不安がなくなったことで、今季は6勝ながら、防御率1.47で中日・高橋宏に次ぐリーグ2位につける。

「最優秀防御率」「リーグ優勝」「2度目の残留」の“3冠”で、将来的な「幹部」の座を不動のものにする。

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 それにしても、広島のチーム得点数は352でリーグ5位。それなのになぜ「勝負強い」のか。快進撃のカギを握る「秘訣」とはいったい何なのか。

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