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「今季のこの成績でついに抹消ですからね。来季の進退が気になるところです」

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 さる野球評論家がこう言うのは、6日に今季初めて一軍登録を抹消された中日の大島洋平(38)のことだ。

 昨年8月に球団史上7人目の2000安打を達成。2010年の入団以来、昨季まで15年連続で350打席以上に立ち、12年連続で規定打席に到達。通算打率.289、267盗塁、ゴールデングラブ賞9度を誇る不動のリードオフマンはしかし、今季は開幕から出場機会に恵まれず、75試合で116打数23安打、打率は自己ワーストの.198に留まっていた。前出の評論家が続ける。

「今年で39歳ながら、まだまだ大きな衰えは見られません。昨季は130試合で打率.289、15盗塁をマーク。今季も普通に試合に出ていれば、一定の結果を残せたはずです。が、立浪監督の意向で極端にベンチスタートの機会が増えた。しかも、『ポスト大島』を見据えた世代交代を意図しているならまだしも、立浪監督の起用を見ていると、そうした意識は全く見えない。あくまで打線の強化として、カリステ、ディカーソン、前西武の川越などを取っかえ引っかえで起用し続けている。目先の起用に終始する立浪監督には、チーム内でも賛否が広がっていると聞いています」

 大島は37歳を迎えた22年オフに、年俸2億5000万円の2年契約を結んだ。39歳までの大型契約は異例の厚遇。球団としても、1年でも長く第一線でプレーしてもらいたいとの意向があったのは想像に難くないが、その契約も今季限りで満了する。

「大島は、中日やメジャーなどでプレーし、社会人・日本生命の先輩でもある福留孝介さんのことを尊敬しています。福留さんと同様、45歳まで現役でプレーしたいと考えていました。今季もベンチスタートの機会が増えたものの、自身のトレーニング方法を見直すなど、腐らずやってきた。しかし、大島クラスの功労者がこの時期に二軍降格するということは、来季の戦力として微妙な位置づけになっている可能性もある。大島の処遇は中日ファンにとっても大きな関心事であり、フロントの対応次第で大きな波紋を呼ぶでしょう」とは、放送関係者だ。

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 進退が注目を集めているのは立浪監督も同様だ。「ポスト立浪」に向けて水面下では様々な動きがある。もともと「最有力」と評されるのは「2人」と言われていたが、そこに「第3の男」が急浮上した。いったい誰なのか。

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