ブンデスリーガ開幕直前 伊藤洋輝が加入したバイエルンの注目は新指揮官のスタイル
8月23日に新シーズンの開幕を迎えるドイツ・ブンデスリーガ。今季も多くの日本人選手たちがプレーするが、とくに注目を集めるのがバイエルンに移籍した伊藤洋輝だ。ドイツで取材を重ねるライターの林遼平氏に、現地情報を教えてもらった。
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【注目は負傷からの復帰後】伊藤洋輝(バイエルン/DF)
伊藤洋輝選手は、プレシーズンマッチで中足骨を骨折してしまいました。2〜3カ月ほど離脱するだろうと言われています。昨季終わりの『キッカー』(ドイツのスポーツメディア)のCB部門で3位に入るくらい、ドイツ国内ですごく評価されていて、クラブからの評価もすごく高いなかで、これからという時に負傷離脱となってしまいました。
今季からバイエルンでプレーする伊藤洋輝 photo by Getty Images
ただ、今季からバイエルンは新たにヴァンサン・コンパニ監督になりましたが、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督のスタイルを手本にしているという話があります。ドイツメディアから「コンパニ監督は伊藤をナタン・アケと似たようなタイプとして考えている」との報道もありました。CB、左サイドバックを含めて考えているのではないかと言われています。
あとは、伊藤選手が出た試合は3バックをやっていたんですが、伊藤選手がケガしてからは4バックでやっています。もしかしたら伊藤選手がいる場合は3バックの可能性もあるのかなと、プレシーズンを見る限りはちょっと感じています。
【新指揮官コンパニ監督のスタイルに注目】シーズンの優勝争いですが、僕はバイエルンに注目しています。伊藤選手が入ったことがもちろん大きいですけど、コンパニ監督に変わって後方からつなぐサッカーをやっていこうという話がかなり出ています。3バックをやったり4バックをやったりと、いろいろな形を見せながら新たなチームを作っていこうとしています。
新加入の選手もMFジョアン・パリーニャだったり、MFマイケル・オリーセだったり面白い選手が入りました。あとはFWハリー・ケインがどうしてもタイトルが欲しいと気持ちを高めていると思いますし、そこでどういう爆発を見せるのかも含めて楽しみです。
もちろんレバークーゼンが強いのは間違いないです。DFLスーパーカップのシュツットガルト戦でも、退場者を出しながら最後に追いついて、PK戦で勝つ勝負強さを見せました。昨季、本当に何度も後半アディショナルタイムに追いつく勝負強さを見せていましたけど、今季もそれがあると思うので強いのは間違いないです。
ただ、レバークーゼンとしては今季チャンピオンズリーグと並行して戦わなければいけない状況を考えると、戦力的に厚いバイエルンがやはり優勝争いを引っ張っていく可能性が高いと思っています。クラブ力を考えたら、バイエルンも今季は絶対王座を奪還したいと考えているでしょうし、補強も含めてそういうところは感じているので楽しみです。
伊藤選手が早く戻ってきて、先発に絡んでくればさらに面白くなると思います。