シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Iさん(東京都・50代女性)

その日、下校中にゲリラ豪雨に見舞われた中学生のIさんは、雨宿りもせずに家を目指していた。

すると、父親くらいの年齢の男性に声をかけられて......。

<Iさんの体験談>

もう40年以上前、私が中学生だった頃、東京の下町・江戸川区での出来事です。

越境通学していた私は、学校の帰り道、今で言うゲリラ豪雨に突然見舞われ、雨宿りも諦めて、そのまま歩き続けておりました。

父親くらいの年の男性に声をかけられて...

その時、私の父ぐらいの男の方に車から声をかけられました。

家まで送ってくれると言ってもらったのですが、既にびしょ濡れだったので「車のシートが濡れてしまうから」とお断りしたところ、その方は「気にしなくていいから」。

「自分にも同じ年くらいの子供がいるから」と優しくお声がけしてくださったのです。

今だったらその時の私は不安より、その方の優しい雰囲気に安心したのを覚えています。

車を降りる時にお名前やご連絡先を伺いましたが、また「気にしなくていいから」と仰って、そのまま行ってしまわれました。

今でも、あの時のことは忘れたことがありません。ぜひ、感謝の気持ちをお伝えしたいです。

「あの時は本当にありがとうございました。そして車のシートをびしょ濡れにしてしまいごめんなさい」

どうか、この感謝の気持ちが届きますように。


誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、読者の皆さんに投稿していただいた体験談を、プライバシー配慮などのために編集している場合があります。あらかじめご了承ください)