まるで映画のワンシーン。日本一喫茶店が多い大阪で訪れたい、文化遺産の「老舗喫茶」4選

2024年7月14日 10時48分

食楽web

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●日本一カフェの多い、大阪府には、個人経営の素敵な老舗喫茶がたくさん。文化遺産として残してほしい関西ライターおすすめの喫茶店をご紹介！

　日本一カフェの多い都道府県。実は愛知県や東京都を抜いて、大阪府が一位に輝いています。個人経営の喫茶店も多く、まるで物語のワンシーンのように素敵な佇まいの店が多いのも魅力です。

　もはや文化遺産として大切にしていきたい大阪の喫茶店。この記事では、大阪在住ライターがおすすめする老舗喫茶を4店紹介します。

『濱田屋』の「窯出しシュークリム」

「窯出しシュークリム」

　オフィスビルが立ち並ぶ大阪・本町界隈にも、古くからオフィスワーカーたちに愛されている名店があるのです。堺筋本町駅から徒歩3分、1968年創業の『自家焙煎珈琲濱田屋（以下、濱田屋）』があります。

　木を基調とした内装に歴史を感じさせるインテリアが並ぶ、心休まる空間。ここでいただきたいのは、毎日お店で焼き上げる「窯出しシュークリム」です。14時には売り切れてしまうほど人気があり、午後のティータイムに利用したい場合は電話でお取り置きも可能だとか。

　味はカスタードとコーヒーカスタードの2種類から。特選カルピスバターや大山牧場から取り寄せた生クリームを使ったこだわりの一品。あえてバニラビーンズを使用せず、素材本来の風味と柔らかな甘みを楽しめます。シュー生地も牛乳だけで練り上げているので、カスタードと同様に風味がとても豊かですよ。これが1つ250円とは……恐るべし大阪。

●SHOP INFO

店名：自家焙煎珈琲濱田屋

住：大阪府大阪市中央区本町1丁目1-3 本町橋西ビル1F
TEL：06-6262-0688
営：8:30~18:00
休：日曜
https://www.instagram.com/hamadaya_cafe

※詳しい記事はこちらから
https://www.syokuraku-web.com/bar-restaurant/123701/

大阪最古の喫茶店『平岡珈琲店』。100年以上愛され続ける理由は？

　こちらも本町エリアで有名な『平岡珈琲店』。大正10年（1921年）創業の老舗で、大阪で現存する最古の喫茶店と言われる、コーヒー好きなら一度は訪れたい名店なのです。

　初代店主が東京・銀座にある『カフェーパウリスタ』のコーヒーとドーナツに惚れ込んだことが創業のきっかけ。だから現在も、ドーナツとコーヒーのペアリングがお店のレコメンドです。

　コーヒーは、1930年代までは主流だったいう「ボイリング」という珍しい手法で淹れられています。創業当時から使われているホーロー鍋に自家焙煎した深煎りのコーヒー豆を入れてグラグラと沸かし、木綿で濾したらぎゅっと絞って一杯が抽出されます。なんと丁寧で、手の込んだ一杯なのでしょう！ 100年の歴史を感じる至高の味わいです。

●SHOP INFO

店名：平岡珈琲店

TEL：090-6244-3708
住：大阪府大阪市中央区瓦町3丁目6-11
営：月11:00～15:00、火10:30～18:00、水～日10:00～18:00
休：臨時休業あり
https://www.cafe-hiraoka.jp/

※詳しい記事はこちらから
https://www.syokuraku-web.com/bar-restaurant/122941/

『ロックヴィラ』でしか味わえない名物「キムチサンド」

「キムチサンド」はここでしか食べられない名物グルメ！

　名店『珈琲館ロックヴィラ』は関西屈指のコリアタウン・鶴橋にて、1979年から愛されている喫茶。ここでしか食べられない名物グルメが、「キムチサンド」です。

　韓国から取り寄せている酸味やニンニクが控えめのキムチに、マヨネーズであえた玉子サラダ、きゅうり、ハムを詰めたわんぱくサンド。パンは軽くトーストされているので、具材がぎゅうぎゅうですが、べちゃっとせず、最後までおいしくいただけますよ。

●SHOP INFO

[食楽web]

店名：珈琲館ロックヴィラ

住：大阪府大阪市東成区東小橋3-17-23
TEL：06-6975-0315
営：8:00～17:30（L.O.17:00）
休：水曜、第3火曜

※詳しい記事はこちらから
https://www.syokuraku-web.com/bar-restaurant/122234/

『千成屋珈琲』の「ミックスジュース」

大阪といえば「ミックスジュース」！

　懐かしの喫茶メニューと言えば、「ミックスジュース」。実は、東京と大阪ではジュースに入っている内容が異なり、味わいもまったく違うのだとか！大阪のミックスジュースは、濃度が濃く、ドロッとしたテクスチャーが特徴ということで、ミックスジュース発祥の店『千成屋珈琲』の一杯を紹介しましょう。

　1960年創業の『千成屋珈琲』は、メインストリートであるジャンジャン横丁の入り口付近にあり、常に列が絶えない有名店。実は初代店主は喫茶を始める前にフルーツ店を営業していた経験から、完熟果物を独自の配合でミキサーにかけ店頭で提供したのが始まり。バナナとミルクがベースとなっていて、様々なフルーツをミックスすることで、濃厚ながらもすっきりした後味の絶妙な味わいに仕上がっています。

●SHOP INFO