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 花巻東高(岩手)から米カリフォルニア州の名門・スタンフォード大に進学する佐々木麟太郎内野手(19)が11日(日本時間12日)、ドラフト候補の有望株が参加する「MLBドラフトリーグ」のトレントン・サンダーの一員として、フレデリック・キーズ戦に「4番・一塁」で先発出場。1本塁打を含む5打数2安打3打点で堂々の米国デビューを飾った。

 1−1の3回2死二塁の第2打席では2ストライクからの3球目、内角寄りの直球を振り抜くと、打球は大きな弧を描き、右翼フェンスを越えた。

 大学入学前とはいえ、ドラフトリーグでの活躍はメジャーを目指す佐々木にとって貴重なアピールの場となる。試合を視察したブルージェイズのあるスカウトは、佐々木を「パワーは素晴らしいね。聞いてはいたが、予想以上だった。両チームの選手を見ているが、(佐々木は)やはり印象的だ」と評価した。

 今後については「まだ1試合を見ただけだから今後の課題はわからない」と断りながらも、「パワーを備えた一塁手としては有望だ。ここでプレーしている他の選手たちはみんなドラフト資格があるが、佐々木はスタンフォード大で3年間を過ごす。このまま順調にいけば、3年後(2026年)のドラフト資格を得る頃には彼はより抜きん出て、第1ラウンドで指名される選手たちと比較されるようになっているだろう」とMLBドラフト1位指名クラスへ成長する期待感を口にした。