セリエAの歴史に名を刻んだ中田英寿氏【写真:Getty Images】

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ファブリッツィオ・ラバネッリ氏の中田評「目覚ましいキャリアを築いた」

 かつて元日本代表MF中田英寿氏が1998年にイタリア1部(当時)ペルージャに移籍した際のクラブ会長として知られているルチアーノ・ガウチ氏を追悼するメモリアルマッチが、5月5日にアッシジのウリーボ・スタジアムで開催された。

 中田氏とペルージャでチームメイトだった元ブラジル代表DFゼ・マリア氏、元クロアチア代表MFミラン・ラパイッチ氏らが集まり、ゲームに参加した。

 中田氏とペルージャで共闘はしていないものの、1986年に同クラブでトップチームデビューを飾り、2003年から再び2シーズン在籍して現役を引退した元イタリア代表FWファブリッツィオ・ラバネッリ氏も参加。ラツィオ在籍時に(1999年〜2001年)に中田氏と対戦した経験を持つなか、日本のレジェンドが残した功績を称えている。

「僕が(イタリアで)プレーしていた時、中田がローマでプレーしていて対戦したが、常に彼は素晴らしい選手だった。ペルージャは中田を優秀な選手として飛躍させた。その後、目覚ましいキャリアを築いた。サッカーをよく知っている選手だった。イタリアに彼は足跡を残したと思う」

 中田氏はベルマーレ平塚(現湘南ベルマーレ)で4シーズンプレー後、海を渡ってイタリアのペルージャに移籍。ASローマ、パルマ、ボローニャ、フィオレンティーナとイタリアの5クラブを渡り歩き、ローマ時代にはスクデットも獲得した。イタリア時代の「NAKATA」
衝撃は、今でも名手の記憶に強く刻まれているようだ。(倉石千種 / Chigusa Kuraishi)