[11日 ロイター] - 地元メディアによると、タイとの国境貿易の要衝であるミャンマー東部カレン州ミャワディで、武装勢力と交戦していたミャンマー国軍の兵士200人余りが11日、タイにつながる橋の付近に撤退したもようだ。

ミャンマー軍事政権は数カ所の前線で反政府武装勢力と戦闘状態になっており、辺境地帯では相次いで敗北を喫しているとみられている。

国軍と武力衝突を続けてきたカレン州の少数民族武装勢力「カレン民族同盟(KNU)」の報道官は、およそ200人の国軍兵士が逃亡してタイとの国境付近に集まっていると語った。地元メディアによると、タイ当局は、国内への避難を許可するかどうか兵士側と協議中という。

KNUは先週、ミャワディ近郊のミャンマー国軍のキャンプを襲撃し、600人前後の軍関係者とその家族を降伏させたと発表していた。

タイ軍は国境地帯の警備を強化、屋根に機関銃を装備した軍用車両を配備している。タイのセター首相は11日、ミャンマーとの国境付近で起きている戦闘がタイの領空に広がることはないとの見方を示した。