今の時季、花粉症に苦しんでいる方も多いはず。「じつは髪の毛に、服より多くの花粉が付着してしまうケースも。髪型やヘアケアで花粉症対策をすることができるんです!」と話すのは女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さん。ヘアケアでできる花粉対策のコツを教えてもらいました。

 

ロングヘアとショートヘア、花粉のつく量は変わる?

さとゆみ:今年の花粉の量たるや、ヤバくないですか?

八木ちゃん:目が全く開かないです。

さとゆみ:私、目も辛いのですが、肌荒れがすごいです。外で着た服はすぐに洗っているのですが、髪に花粉がついているのか、家に着いてからもくしゃみが止まらないんですよね。

八木ちゃん:お客様からも似たようなご相談を受けます。

さとゆみ:私、髪を切ってから、だいぶかゆみや肌荒れがラクになったのですが、ロングとショートだと、やはり花粉がつく量は違うんでしょうか。

八木ちゃん:研究によると、服(素材がウール、綿、ポリエステルの場合)よりも髪の方が、一定面積に対して花粉がつく量が多く、またショートヘアよりもロングヘアの方が花粉がつく量が多いことがわかっています。

さとゆみ:じゃあ、短くしたのは正解だったわけですね。この花粉の時季に、なにか少しでもマシになる策ってあるのでしょうか?

八木ちゃん:はい、いくつかポイントをお伝えしますね。

髪に花粉をつけにくくするコツ

八木ちゃん:まず、花粉は乾燥したり傷んでいる髪に付着しやすくなります。乾燥していると静電気が起きやすく、傷んだ髪はキューティクルがめくれているからです。

髪の乾燥や傷みを防ぐためには、インバス(洗い流すタイプ)のトリートメントをたっぷり使って保湿するようにしましょう。

さとゆみ:家を出る前には、なにか気をつけることはありますか?

 

八木ちゃん:ツヤ出し系のスプレーをしておくと、花粉が付着しにくいと言われています。そういったスタリイングスプレーなどを使うのもいいですね。

 

さとゆみ:私自身は、IHADAのスプレーを使っています。これは、肌と髪と両用ですが、花粉が付着しにくいとおすすめされて。これを使ってから、調子がいいような気もします。

さとゆみ:これは、メイクの上からも使えるのがお気に入り。

髪に着いた花粉は玄関で落として

八木ちゃん:外から帰ってきたときの髪の扱いも重要です。玄関で、ブラシを上から下に通して髪の花粉を落とすようにしましょう。

さとゆみ:この時期は、玄関にブラシを常備してもいいですね。

八木ちゃん:意外に髪にはたくさん花粉がついています。花粉が付着した髪を手で触ったあとに目や鼻にふれると、かゆみやくしゃみの原因になりますので気をつけてくださいね。少しでも快適に過ごせるよう、試してみてください。

 

『女の年齢は髪で決まる』(扶桑社刊)では、さとゆみ&八木ちゃんが大人の女性の髪にまつわる悩みや素朴な疑問をわかりやすくたっぷり解決しています。