「ものを増やすことに抵抗があり、いつも慎重に考えています!」と話してくれたESSEフレンズエディターで整理収納アドバイザーの和田ゆきえさん。とくに大型の家具の購入は慎重になりますよね。子どもが小学生になるときに用意するべきか迷うのが学習机。3人の子ども(高校生の長男、中学生の二男・三男)がいる和田さんが、「学習机を買わない選択もある」と考えるようになった経緯や気づきを伝えます。

長男が中学校に上がるタイミングで机を購入したけれど…

子どもが3人おり、3LDKのマンションに住むわが家。子どものものを置いておけるスペースも限られています。そのため長男が小学生になるタイミングでは学習机は買わず、いつもダイニングテーブルで勉強をしていました。

【写真】学習机の代わりに用意した収納スペース

その後、長男が中学生に上がるタイミングで、教科書も増えるし…とイケアの学習机を購入。しかし、最初は使っていたものの、段々またもとのダイニングで勉強をすることが多くなりました。「ダイニングテーブルの方が使いやすいし広い」というのです。

ダイニング学習に戻して起きた変化

私がパソコン仕事をしていると、息子も勉強し始めたり「だれかがなにかやってると、勉強を始めやすい」のだそう。今はみんなが集まって、ダイニングで勉強をしています。子どもがどんな勉強をしているのか様子を見られるし、子ども同士で教え合いをしていたりといい雰囲気です。うちの場合は、学習机で勉強をしなくなって、勉強時間も増えるという結果となりました。

長男の学習机はその後、親の在宅ワーク用や趣味のプラモデルづくり用机として、違ったかたちで活躍してくれています。

机の代わりに用意したいもの

次男と三男は中学生になっても学習机はいらないというので、教科書や学用品を収納する棚を用意しました。勉強や宿題はダイニングのテーブルでできるので、学校のものをしまうスペースがあれば十分です。

ダイニング学習が成功した秘訣は“動線”

ダイニングで勉強するなら、学用品を全部ダイニングに置いておくのが理想ですが、スペース的に難しいのが現実。

そのスペースを確保できずとも、わが家の「ダイニング学習」が定着した理由の1つに間取りがあります。子ども部屋がダイニングのすぐ横にあり、そこから勉強道具を持ってきて勉強しているので動線に無理がありません。

リビングやダイニングの横に子ども部屋をつくるのが難しい場合でも、勉強セットを収納できる棚を動線上に設置すればOK。

ぜひお子さんの様子を見ながら、学習机を用意するかどうか検討してみてはいかがでしょうか。