フェイド=ラウサ役オースティン・バトラー(左)の怪演に注目!
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 映画『デューン 砂の惑星PART2』(全国公開中)で新キャラクターのフェイド=ラウサを演じたオースティン・バトラーが、自身のアドリブだったという劇中シーンについて、Access Hollywood に語った。(以下、映画の内容を一部含みます)

 フェイド=ラウサは、デヴィッド・リンチ監督版『デューン/砂の惑星』(1984)で歌手のスティングが演じていた人気キャラクター。冷酷無慈悲なハルコンネン男爵の甥で、相手や自分の痛みすらも楽しむ、ハルコンネン家の血に飢えた戦士である。

 オースティンは劇中、ハルコンネン男爵を演じたステラン・スカルスガルドとの強烈なキスシーンを披露している。フェイドに砂漠の惑星アラキスの統治を命じたハルコンネン男爵は、セレモニーでフェイドの唇にキスすると、フェイドは男爵の唇を引き寄せて強烈なキスをお返ししている。

 フェイドとハルコンネン男爵のキスシーンはアドリブだと認めたオースティンは、「彼(ステラン)は何にでも挑戦してくれる。最高の共演者だ。誰かを巻き込みたいと考えて演技している」と撮影を振り返る。ステランも、オースティンとの共演を「よく笑っていたよ。彼が悪役を楽しそうに演じているのが見え見えだったからね」とVarietyで語っている。

 オースティンといえば、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた『エルヴィス』で、主人公エルヴィス・プレスリーになりきり名演を披露するなど、憑依型俳優として知られる。メガホンを取ったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、撮影現場でのオースティンの様子について「カメラが回ると、(フェイドに)憑依されているみたいだった。カットがかかっても、25〜30パーセントはフェイドが残っていたが、撮影現場で人を殺めない程度で役は抜けていた」と証言している。(編集部・倉本拓弥)