今回紹介するのは、『不思議のダンジョン2 風来のシレン』をバグありでクリアし、その仕組みを解説するRTA動画。

【RTA】風来のシレン テーブルマウンテンRTA 4分5秒20【バグあり】

 『風来のシレン』はローグライクというジャンルを国内で広めた作品のひとつであり、その醍醐味は自動生成されるダンジョンの攻略にある。が、今回の動画では一部のアイテムを獲得した後は村人をモンスターに変えたり店のなかで儀式めいた歩みを進めたりといった謎の行動をとる。
 儀式を終えるとゲームを中断し、すぐさま再開。すると手持ちに“19364の肉”という明らかに様子のおかしいアイテムが追加されており、これをNPCに投げてから話しかけると、かいめつ状態となった画面を抜けて唐突にエンディングに突入する。初見ではかなり意味不明であり、視聴者からも困惑のコメントが殺到する。

 クリア後にはこのエンディング呼び出しの仕組みが丁寧に解説される。本作では中断セーブを読み込んだ際、所持アイテムなどをそのまま記録するのではなく、ゲーム再開時に回想データの行動を再実行して状況を再現する仕様になっているという。
 行動が遅くなる鈍足状態を利用し、回想状態と実際のプレイとの間にズレを生じさせることでデバッグモードを無理やり呼び起こした、というのがこの超展開の仕組みだと投稿者のぎぬさんは解説している。

 何も知らずに見ると何が起こったのかまったくわからないのだが、19364の肉の正体も含め非常に丁寧な解説が行われており、最後まで動画を見ると思った以上に理解できてしまう。新作発売で盛り上がっている『風来のシレン』、その初代をトンデモ手段でクリアしてしまう本RTAはシリーズファンのみならず楽しめるだろう。