最近のAndroidフラッグシップ機には、Snapdragon 8 Gen 3が搭載される傾向にあります。が、クアルコムがお手ごろ価格のデバイス向けに、より安価ながら性能がそこそこ高いSnapdragon 8 Gen 2の上位バージョンを開発している可能性が浮かび上がりました。

↑手が届くといいなあ

 

中国のSNS・WeiboユーザーのDigital Chat Station(数码闲聊站)氏は、クアルコムが「SM8635」という型番の新型チップを開発中だと主張しています。

 

このチップには、クロック2.9GHzのCortex-X4 CPUコアとAdreno 735 GPUが搭載されているとのこと。さらに台湾TSMCの4nmプロセス技術で製造され、定番ベンチマークアプリAnTuTuで170万点を叩き出すと述べています。

 

現在Galaxy S24シリーズなどに搭載されているSnapdragon 8 Gen 3のAntutuスコアは約200万、8 Gen 2は160万程度とされています。また、型番SM8635が8 Gen 2の「SM8550」と8 Gen 3の「SM8650」の間であることを考えると、前者の上位バージョンに位置づけられる可能性があるというわけです。

 

また、この次期チップはSnapdragon 8 Gen 3よりも手ごろな価格と予想されるため、Androidスマートフォンメーカー各社は、「Snapdragon 8+ Gen 2」として準ハイエンド機に搭載する可能性もありそうです。

 

一方、著名リーカーのRoland Quandt氏は、クアルコムがもう1つのチップ「SM7675」を開発中であり、「Snapdragon 7+ Gen 3」として登場すると予想していますが、これがSM8635と同じ仕様だと言って戸惑っています。

 

いずれにせよ、元のSnapdragon 8 Gen 2は、いまでも第一線の活躍ができる性能を備えています。その強化版が搭載されたお手ごろ価格のスマホが登場することを期待したいところです。

 

Source: Digital Chat Station (Weibo) 
via: Sammobile