サクサクのタルト生地に、トロッと濃厚なクリームと、キラキラと輝く色とりどりの果物がふんだんにのったフルーツタルト。

タルト×クリーム×フルーツの美味しさはもちろん、宝石のような華やかな見た目で、気分が上がります。洋菓子店でもひときわ目を引く存在で、専門店もあるほど人気です。


今回は、フルーツタルトの基本の作り方のほか、フルーツを使った多彩なタルトレシピをご紹介します。旬のイチゴやレモン、リンゴなどを使ったタルトや、市販のタルト台を使ったお手軽レシピも登場しますので、ぜひチェックしてみてください!

■フルーツタルトの作り方
香ばしいアーモンドの香りがたまらないサクサクのタルトに、クリーミーなカスタードクリームと、甘酸っぱいフルーツが盛りだくさん! 手間ひまかけて作ったフルーツタルトは、格別です。ぜひ旬のフルーツを使って作ってみてください。

季節のフルーツタルト


【材料】(15cm 1台分)

<タルト生地>
  無塩バター 60g
  粉糖 40g
  全卵 20g
  アーモンドプードル 20g
  薄力粉 100g
<クレームパティシエール>
  牛乳 200ml
  卵黄 2個
  バニラビーンズ 1/3本
  グラニュー糖 50g
  薄力粉 10g
  コーンスターチ 10g
<デコレーション>
  イチゴ 10粒
  オレンジ 1個
  キウイ 1個
  グレープフルーツ 1個
  ブルーベリー 10粒
  フルーツ(お好みのもの) 適量
粉糖 適量

【下準備】

1、オーブンは170℃、約30分に予熱しておく

2、バターと卵を室温に戻しておく

3、薄力粉、アーモンドプードルは各々振るっておく

【作り方】

1、<タルト生地>を作る。室温に戻したバターをボウルに入れクリーム状になるまで混ぜる。



2、粉砂糖を加えてすり混ぜ、卵をよくほぐし、2〜3回に分けて入れる。



3、アーモンドプードルを加え混ぜ、更に薄力粉を加えて、さっくり混ぜる。



4、きちんと混ざったらひとまとまりにしてラップで包み、冷蔵庫で2時間程休ませる。



5、生地を2〜3mmにのばして型に敷き、30分程冷蔵庫で休ませる。



6、タルトストーンをのせて170℃に温めたオーブンで焼く。ある程度焼けたら途中でタルトストーンを取り出し、焼き色がつくまで焼く。※ここではガスオーブンを使用しています。オーブンにより、温度差や焼き時間には違いがあるので、ふだんからお家のオーブンの癖を知っておくことをおすすめします。目安として小型の電気オーブンの場合、レシピより10〜20℃高い設定にして下さい。



7、<クレームパティシエール>を作る。牛乳を鍋に入れ、バニラビーンズのさやはナイフで縦半分に切り、ビーンズをしごき出し、さやと一緒に牛乳の中に入れて中火にかける。



8、卵黄はボウルに入れほぐし、グラニュー糖を加え白っぽくなるまで泡立て器ですり混ぜる。



9、振るっておいた粉類を加えて軽く混ぜ合わせ、7の牛乳が沸騰直前になったら少しずつ加え、泡立て器ですばやく混ぜる。



10、9をこしながら鍋に戻し入れ、再び中火にかけ絶えず泡立て器で焦がさないように混ぜ、鍋底からフツフツ沸騰して完全に火が入ったらバットに移し広げて表面にぴったりラップを掛け、底を氷水にあてて冷やす。



11、<デコレーション>する。タルトの上に<クレームパティシエール>を塗り、お好みのフルーツを飾って粉砂糖を振る。



■豪華な<フルーツタルト>レシピ2選

・お米のフルーツタルト



一見、普通のフルーツタルトのようですが、食べてびっくり! 中のクリームにご飯が入っています。お米のもちもち感が意外にカスタードクリームと好相性で、新感覚の美味しさ。フードプロセッサーや電子レンジを使って比較的、手軽に作れるところもいいですね。

・トリプルベリーのカスタードタルト



真っ赤なイチゴをふんだんにのせる、鮮やかなフルーツタルトです。甘いカスタードクリームに甘酸っぱい3種類のベリーが絶妙に合って、いくらでも食べられてしまいそうです。少し奮発して、贅沢にたっぷりとフルーツをのせるのがおすすめ。

■人気の<フルーツ>を使ったタルトレシピ12選

・ブルーベリーレアチーズタルト



市販のタルト台を使って、手軽に作れるブルーベリータルト。クリームチーズにゼラチンを混ぜて冷やし固めるだけなので、オーブンがなくても大丈夫。キレイにデコレーションすれば、お店のようなタルトが完成しますよ。

・バナナのタルト



比較的手に入れやすく、身近な材料を使って作るバナナタルトです。バナナはそのままのせるのではなく、ソテーすることでリッチな味わいに。溶かしたチョコレートを入れるのもポイント。甘いものが好きな方にイチオシですよ。

・さわやかな酸味! 本格レモンタルト



サクサクのタルトに、さわやかな酸味のレモンクリームをのせます。タルト生地を焼いて、レモンクリームを流し入れて冷やし固めるだけなので、初心者でも失敗しません。国産レモンが旬の今、ぜひ作りたいスイーツです。

・キンカンのチーズタルト



コンポートしたキンカンの甘酸っぱさと、酸味のあるクリームチーズが絶妙にマッチした焼きチーズタルトです。コロンと丸いオレンジ色のキンカンがかわいいですね。仕上げにピスタチオをトッピングすれば、全体のアクセントに。

・イチゴタルト



アーモンド生地を使わない、あっさりとしたイチゴタルト。代わりにトッピングに生クリームを絞るため、普通のフルーツタルトとはひと味違った味わいです。真っ赤なイチゴと白い生クリームのコントラストが美しく、冬にぴったりのスイーツです。

・リンゴのタルト



伸ばしたタルト生地に、薄切りのリンゴを並べて焼くだけのシンプルなタルト。甘みは振りかけるバニラシュガーのみなので、旬のリンゴの美味しさを存分に味わえます。タルト型を使わないので、普段あまりお菓子を作らない方も挑戦できますね。

・洋梨のタルト



タルト生地にアーモンドクリームと、シロップ漬けの洋梨をのせて焼き上げます。材料の種類が少なく、缶詰の洋梨を使うので気軽に作れるのがポイント。サクサクビスケット生地のタルトと、やわらかい食感の洋梨が相性抜群です。

・豆腐チーズタルト



タルトのカロリーが気になる方におすすめのヘルシータルトです。タルト生地に流し入れるチーズクリームの材料は、なんとカッテージチーズと豆腐。メープルシロップにより豆腐っぽさはほぼ感じません。あっさりしていて食べやすいです。

・ホットケーキミックスで作る本格ベリータルト



タルト作りは材料をそろえるのが少し大変ですが、ホットケーキミックスを使えば手間いらず。ココット皿を使うので型も不要です。カスタードクリームも電子レンジで簡単に作れちゃいますよ。トッピングのフルーツはお好みのものをチョイスしてくださいね。

・簡単ミニタルト



市販のミニタルトカップに、プリンを崩したクリームとイチゴをのせる簡単スイーツ。実は、プリンはカスタードクリームに似ているんです。泡立て器で混ぜるとフワッとした食感になり、“プリンを混ぜただけ”とは気づかれないかもしれません。

・簡単バナナタルト



マスカルポーネチーズにコーヒーリキュールを混ぜたクリームを、市販のタルトカップに入れて、バナナとココアパウダーをトッピング。甘さとほろ苦さが見事にマッチした大人向けの味わいです。簡単ですが見栄えも良く、おもてなしにもぴったり。

・余った餃子の皮をアレンジ イチゴとアイスのタルト



餃子の皮を3枚重ねてサクサクに焼いたタルトに、アイスクリームとフルーツをのせるアイデアレシピ。餃子の皮がスイーツに変身するなんて驚きですね。アイスとフルーツはお好みのものでOK。旬のフルーツを使うのも良さそうです。

見た目が豪華なフルーツタルトは、目にも口にも美味しいスイーツです。一から作るのはちょっとハードルが高いと感じる方は、市販のタルト台を使ったり、混ぜるだけのクリームでアレンジしたりして、自分に合った作り方で楽しんでください。旬のフルーツをたっぷり使ったタルトもおすすめです。

▼ミニサイズや和風、濃厚タルトなどが大集合!

(稲見ぶん)