人気オープンワールドRPG「原神」のアップデート情報を正式発表に先駆けてリークするユーザーについて、ゲーム運営元のCognosphereがX(旧Twitter)に対して情報開示請求したところ拒否されていたことがわかりました。両者は話し合いを行ったものの解決には至らず、裁判所での紛争解決手続きに入っています。

X Corp. Fights 'Genshin Impact' Subpoena, Defends Alleged Leakers' "Anonymous Speech" * TorrentFreak

https://torrentfreak.com/x-corp-fights-genshin-impact-subpoena-defends-alleged-leakers-anonymous-speech-240123/



「原神」は6週間に1回の大規模アップデートにより、新たなプレイアブルキャラクターや新ビジュアル、新要素などの追加が行われます。

しかし、この情報を正式発表に先駆けてリークする行為がSNSで発生しています。2022年10月には、以後9カ月分にわたるアップデート内容とテスターの個人情報も含むデータの流出が起きました。

「原神」で今後9カ月分の更新内容やテスターの個人情報を含む大規模データ流出が発生 - GIGAZINE



2023年11月6日、「原神」を開発するmiHoYoの子会社でゲーム運営を担当するCognosphereは、情報漏洩を行い著作権侵害をしているとして、4つのアカウントを対象としてXに情報開示を求めるためのDMCA召喚状を裁判所に請求。11月7日、裁判所はDMCA召喚状を請求しました。

対応期限の前日となる11月21日、Xは召喚状に対する異議申し立てを行い、情報開示に応じませんでした。

Xの対応を受けて、両者は話し合いを複数回行いましたが解決には至らず、法廷で紛争を解決することで同意しました。

Xは情報開示を拒否したことについて、「Cognosphereは、DMCAに基づいて発行された召喚状を通じて、第三者の匿名発言者の正体を暴こうとしています。しかし、当社はCognosphereがこれらの発言者の正体を暴くために必要な合憲的証拠証明を行ったかどうかを判断する立場になく、従って、当事者が法廷から判断材料を得られるよう、適宜、『言論の自由』の異議を申し立てる立場です」と裁判所に通告したとのこと。

なお、すでにCognosphereが情報開示を求めていたアカウントのうち1つは、Xのルールに違反したとしてアカウントを凍結されています。