段々と寒さが厳しくなってきましたね。暖房だけでは家の中が寒いという方や、光熱費をかけずに暖かく快適に過ごしたいという方に向け、冷えや寒さを和らげる工夫とあったかグッズをまとめてご紹介します。

カーテン販売店も実践!「窓際の冷え」を軽減する簡単なコツ

冬真っただなか、家の中でとくに寒いと感じるのは窓際ではないでしょうか? そんな窓際の寒さを少しでも軽減するため、片づけのプロフェッショナルであるライフオーガナイザーの森麻紀さんがやっていることがあります。なんと、窓際のプロであるカーテン屋さんもやっていることなんだとか。どんな方法なのか、教えてもらいました。

【写真】サッシのすき間をふさぐモヘアシール

●カーテンをリターン仕様にして、窓際の寒さを防ぐ

寒い窓際にソファやイスがある場合、すき間風をできるだけ防ぎたいもの。もちろん冬だけ場所を移動させるという方法もありますが、そうできない事情もありますよね。そこでなんとかこのすき間風を減らせないものかと考え思いついたのが、カーテンでふさぐ方法です。

カーテンレールの多くは、室内側のドレープカーテンとレースカーテンが下げられるよう2本のレールが平行につけられた状態だと思います。そして、真横から見るとどちらもカーテンレールは見える状態なので、このすき間から寒さが入り込んでくるのです。

そこで室内側にあるカーテンの一番端のフックを外して、窓側のカーテンレールの固定ランナーに引っかけてみました。部屋側のカーテンをつるしたときに、窓側のカーテンレールを覆うようにするということ。

カーテンが窓際まで覆ってくれるので、横から入ってくるすきま風を防いでくれるようになり、窓際近くに座っているときも、寒さが軽減した効果を実感できました。結果的に、同じすき間から入っていた午後のまぶしい陽射しの対策にもなりました。

●オーダーカーテンのお店でも推奨

わが家では、10年前からこの方法を取り入れていますが、オーダーカーテンのお店でも推奨している方法だということをその後知りました。専門的には、リターン加工(機能・仕様)などと呼ばれていて、レールを覆いやすくするために、カーテンの横幅を10cmほど長く製作するそうです。

そのとき話したカーテン屋のスタッフさんが、「自分もカーテンの横幅はとくに長くはしてないけど、家では同じ方法で対処している」と聞いたので、自信をもっておすすめできる方法です。

●すきま風対策には市販品も活用

カーテンをリターン仕様にするだけではまだ寒いので、サッシのすき間を防いでくれる商品「すき間モヘアシール」も活用しています。この商品をつけてからは、強風時に窓から入るすきま風の音が明らかに軽減されました。ちなみにこちらの商品は、虫の侵入を防ぐ効果もあるそうです。

リノベで断熱効果アップ!築50年の団地でも温かい暮らし

「リノベーションすることで割安感のある好みの住まいになる」「建物がある敷地が広くて緑が豊か」といった理由で注目が集まっている団地。その反面、「冬場の寒さが気になる…」といったデメリットも。

団地で快適に暮らす人はどのような対策をしているのか、築50年ほどの団地をリノベーションして暮らす、料理家・エッセイストの藤原奈緒さんの住まいをご紹介します。木材の温かみのある空間は、見た目だけでなく、快適さもしっかり考えられています。

●木製の二重サッシで見た目もよく断熱性もアップ

無機質なアルミサッシは、全室、木製の窓枠でカバーされ、部屋全体のウッディな雰囲気と調和しています。

「以前住んでいた団地では冬場の寒さが気になりました。今の住まいは二重サッシなので断熱性があり、結露も防げます」

リノベーションついでに、引っ越し前にみずから手を加えた部分もあります。それが、リビングや洗面所の壁に塗った珪藻土。「友人と、工務店の職人さんにも手伝ってもらいました。リビングはライトグレー、洗面所と寝室はベージュに」

効果絶大!光熱費を上げずにできる「部屋の温めテク」

日々節約の努力をしていても、冬は暖房費でどうしてもかさみがちに。そこで、部屋を効率よく暖めて節約する方法を、ファイナンシャルプランナーの高山一恵さん、節約インスタグラマーのあにかさん、節約研究家の小松美和さんに教えてもらいました。

暖房費の節約のためには、効率よく部屋を暖めるのが有効。プラスのワザでおトクにあったかく過ごしましょう。

●Q.暖かい部屋にするポイントは?

A.こまめなフィルター掃除で効き目アップ

エアコンのフィルターをこまめに掃除することで、暖房効率がアップ。省エネルギーセンターのデータによれば、月1〜2回のフィルター掃除で、年間約700円の節約に(節約主婦・あにかさん)。

 

A.遮熱カーテンと隙間テープで外の冷気を徹底防御

窓に100円ショップの隙間テープをはり、遮熱カーテンを閉めて、外からの冷気をシャットアウト。結露防止シートで、窓から熱が放散するのを抑えるのも効果的です(あにかさん)。

 

A.アルミシートをカーペットの下に敷いて保温力アップ

足元から寒さを感じる冬は、電気カーペットで効率よく寒さ対策を。さらに下にアルミシートを敷くと、床からの冷気を遮断し弱設定でも十分温まりますよ(節約研究家・小松美和さん)。

50代、あまりの気持ちよさに寝落ち。寒さ対策グッズ

今年は温かいと思っていたら急に寒くなり、どんどん寒さが増していますね。できるだけ対策をして、心地よく過ごしたいもの。今回は、おうちで心地よく過ごすための寒さ対策アイテムをカウンセラー・エッセイストの若松美穂さんが教えてくれました。

●無印良品のスリッパは履くと違う!

足元が寒いとジワジワ体が冷えていきますから、まずは足元を温めます。

無印良品の家族分のスリッパは昨年から履いているので、いい感じに毛羽立ってきました。

フローリング部分が多いわが家では、「これはやめられない」「履くと違うよね〜」という家族の声で、引き続き使っています。

さらにその中に、ヒートテックの靴下やタイツ、レギンスやレッグウォーマーをプラス。暖か+暖か+暖かで冷えを防ぎます。

●ネックピロー2つを組み合わせると瞬時に眠れる

以前から、電子レンジで温められるネックピローをもっていたのですが、今年はデザイン性のあるネックピローを友達にプレゼントしてもらいました。ドゥ・セー(deuxC)のあずきネックピロー。

付属のかわいい袋に入れると小さく収納でき、肩に乗せたら、重さで落ちないようになっている優れもの。

パソコン仕事のときにも使いますが、冷えた体で寝るときやお昼寝時にも使用。

白のネックピローを首元に、もともと持っているピンクのネックピローを温めておなかの上に乗せると、瞬時に眠りにつくことができます。あずきが次第に冷えていくので、温めすぎることがないのもちょうどいい。