マカオ・タイパ競馬場(c)netkeiba.com

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 マカオ競馬が2024年4月1日をもって、廃止されることがわかった。現地の複数メディアが15日、速報で報じた。

 マカオは中国における特別行政区のひとつで、同区内のタイパ島北西部に競馬場は位置。89年から平地競走が行われており、90年~91年シーズンに芝コースと夜間照明設備が完成し、現在の体制となった。

 日本の競馬関係者とも縁があり、岡部幸雄騎手が94年のマカオダービーを制覇。船橋競馬所属だった中野省吾騎手が18年からマカオに拠点を移し、23年には日本人史上2人目となる同競走制覇を達成している。また、内田利雄騎手、別府真衣騎手(=宮川真衣調教師)なども騎乗経験がある。

 15日付けの官報にて、政府とマカオジョッキークラブ間の契約解除が明らかになったもので、経営難などが理由とのこと。同じアジア圏内では、シンガポール競馬が24年秋に廃止されることが決定しており、経営不振が報じられていたマカオ競馬の動向に注目が集まっていた。