コロナ禍を経て、気持ちが外に向いてきた今だからこそ、ESSEはあらためて“家のあり方”を考えます。なかでも収納は、働き方やライフステージが変化しても、家を心地いい場所にするために欠かせないもの。そんな思いから「ESSE収納グランプリ」をスタート。年齢も、家族の形も違う、それぞれの家庭がたどりついた「収納の正解」には、取り入れられるヒントがきっとあるはずです。ここでは、ESSE収納グランプリで時産賞を受賞した松井愛子さん(「時産」とは、家事の時短などによって時間をつくり、生活の充実のために使うこと)の収納を紹介します。

ダイニングに個別ロッカーをつくって散らかりを防止

家族が集まるダイニングの棚を“個別ロッカー”と決め、置きっぱなしにしがちなランドセルや文房具をイン。

【写真】ダイニングの棚を家族それぞれの“個別ロッカー”に

「出し入れしやすい場所なので、子どもも自分で片づけるように」

ホウキとチリトリをつるして小掃除ができるように

汚れが気になったときにさっと手に取れるように、ダイニングの壁にホウキとチリトリをつるして収納。
「頻繁に通る動線上に置けば、掃除がおっくうになりません」

手放すクセをつけ手元に残す本の量を一定化

本は「ロッカーの左半分まで」と決め、一定量をキープ。
「読み終えたものはメルカリで手放します。どうしても読みたくなったら電子書籍で読めばいい、と割りきることに」

●紙もの収納テクニック

学校の書類や説明書などの紙ものは写真にしてグーグルキープに保存。
「子どもの名前などでタグづけすれば検索性もアップ」

玄関横に制服・スーツを収納

来客用にしたものの活用できていなかった玄関横の収納を、夫のスーツと長女の制服置き場に。
「洗濯やクリーニングのあと、2階のクローゼットまで持っていく手間が省けます」

ワークスペースは勇気を出してリフォームで

夫がフリーランスになったのを機にリビングの一角をリフォームし、仕事部屋を設置。
「お互いが在宅勤務のときも、オンライン会議や電話の声が気にならなくなって快適に」

●おもなリフォーム費用

・仕切り用の防音材入りの壁
・扉の設置
・壁や天井のクロスはり替え
・コンセントの増設
・エアコンの設置
・ダウンライトの設置

→合計約62万円

 

夫婦で在宅勤務になる家庭が増えるなか、こうした解決策はヒントになりそうです。