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冬真っただなか、家の中でとくに寒いと感じるのは窓際ではないでしょうか? そんな窓際の寒さを少しでも軽減するため、片づけのプロフェッショナルであるライフオーガナイザーの森麻紀さんがやっていることがあります。なんと、窓際のプロであるカーテン屋さんもやっていることなんだとか。どんな方法なのか、教えてもらいました。

記事の初出は2023年1月。内容は執筆時の状況です。

カーテンをリターン仕様にして、窓際の寒さを防ぐ

寒い窓際にソファやイスがある場合、すき間風をできるだけ防ぎたいもの。もちろん冬だけ場所を移動させるという方法もありますが、そうできない事情もありますよね。

そこでなんとかこのすき間風を減らせないものかと考え思いついたのが、カーテンでふさぐ方法です。

カーテンレールの多くは、室内側のドレープカーテンとレースカーテンが下げられるよう2本のレールが平行につけられた状態だと思います。そして、真横から見るとどちらもカーテンレールは見える状態なので、このすき間から寒さが入り込んでくるのです。

そこで室内側にあるカーテンの一番端のフックを外して、窓側のカーテンレールの固定ランナーに引っかけてみました。部屋側のカーテンをつるしたときに、窓側のカーテンレールを覆うようにするということ。

カーテンが窓際まで覆ってくれるので、横から入ってくるすきま風を防いでくれるようになり、窓際近くに座っているときも、寒さが軽減した効果を実感できましたよ。結果的に、同じすき間から入っていた午後の眩しい陽射しの対策にもなりました。

 

●オーダーカーテンのお店でも推奨

わが家では、10年前からこの方法を取り入れていますが、オーダーカーテンのお店でも推奨している方法だということをその後知りました。専門的には、リターン加工(機能・仕様)などと呼ばれていて、レールを覆いやすくするために、カーテンの横幅を10cmほど長く製作するそうです。

そのとき話したカーテン屋のスタッフさんが、「自分もカーテンの横幅はとくに長くはしてないけど、家では同じ方法で対処している」と聞いたので、自信を持っておすすめできる方法です。

 

●すきま風対策には市販品も活用

カーテンをリターン仕様にするだけではまだ寒いので、サッシのすき間を防いでくれる商品「すき間モヘアシール」も活用しています。この商品をつけてからは、強風時に窓から入るすきま風の音が明らかに軽減されました。ちなみにこちらの商品は、虫の侵入を防ぐ効果もあるそうです。

足元の冷気やカーテンのカビを防いでくれるプラダン

すき間風を防いでも、窓の近くに手をやると冷気を感じますよね。温かい空気は上にいってしまうので、冷たい空気がたまる冬場の足元はどうしても寒いもの。そこで、暑さ対策として夏は立てかけて使っているプラダン(ダンプラ、プラスチックダンボールと呼ばれるもののこと)を、横にして冬も使うことにしました。

窓の下半分はすりガラスなので、もともと外の景色は見えないため問題ありません。

以前は、結露がついたせいでレースのカーテンにカビが発生したことがあります。しかし、プラダンを窓側に立てかけたことで、冬場の結露がカーテンにつくこともなくなりました。

薄手のレースカーテンをお使いの場合は、プラダンの角を丸くカットしておくと安心です。

 

●断熱効果のある気泡緩衝材は三層を選ぶ!

寝室には、断熱効果があるといわれている気泡緩衝材を貼っています。つぶすと音が鳴る二層のプチプチではなく、窓の断熱専用として販売されている商品で、寒さや熱を遮ぎる効果が高い三層の空気層になっています。

もともとは、夏の暑さ対策として購入したものでしたが、冬場の窓からの冷気を遮ってくれて、窓表面の結露とも無縁になりとても快適です。ただし、窓枠のところには気づかない間に水がうっすらたまっていることもあるので、定期的にふき取る必要があります。

少しでも快適に冬を過ごすためにも、窓際の寒さ対策の参考にしてください。