漫画家・イラストレーターのフカザワナオコさん。1973年生まれで、50代に差しかかる頃のご自身の体や心の変化を描いたコミックエッセイが好評です。

今回は、『もうすぐ50歳、調子のいい日がほとんどありません』(幻冬舎刊)から、体型が変化しやすい年代の「下着とのつきあい方」について教えてもらいました。書籍からコミックエッセイも一部ご紹介します。

勇気を出して実店舗でブラジャーを買って気づいたこと

かなり長い間、「ブラジャーはセルフで測定し、ネットで購入をしていた」というフカザワさん。
「お店へ買いに行くのは、時間も手間もかかりますよね。その分ネット購入は気楽にできますし、もともと商品レビューを読むのが好きな性格も相まって。なんとなくブラジャーもネットで買うのが当たり前になっていました」

●心から満足できる1着に出合えた

それでも「体に合わない気がする」、「つけていて違和感を覚える」ようになってきたのだそう。
「しっくりこないブラジャーを身につけていることが、地味なストレスに。そこでお店の人に相談をしながら下着を買ってみようと思ったんです」。
ネット上から予約ができ、無料でカウンセリングやフィッティングができる下着ショップへ。
「ショップスタッフの方が、今の私の体に合うブラジャーを幾つも持ってきてくださいました。ひとつひとつつけてみると、同じサイズなのに、素材によって肌ざわりが全く違ったり、ホールド感も様々。なによりも体のシルエットがキレイに整ったことに驚きました! 私は締めつけの強いタイプのブラジャーが苦手なことが分かり、適度にフィットするものを購入。プロの方から客観的なアドバイスをいただくことで、つけ心地も、シルエットも、心から満足できる1着を見つけることができました」

●特別の日、普段用とで使い分け

アラフィフのご自身にとって着心地のいいブラジャーを手にいれたあとは、こんな変化が起こったのだそう。
「いちばん変わったのは、姿勢がよくなったこと。体型にあったブラジャーをつけると、自然と背筋も伸びるような感覚があるのだと驚きました。とは言え、それまでネットで買っていたブラジャーも、完全に使うのをやめたわけではなくて。特別なイベントや用事がある日は、背筋がしゃきっとしてシルエットがキレイに見える、お店で買ったブラジャー、普段はこれまでに買ったブラジャーと使い分けています。こうやって肌に直接触れるものにメリハリをつけると、それだけでテンションが変わったりするのが楽しいですね」

●店舗に行ったことで買い物の幅が広がった

今は「お店で見て立てていただいたブラを、ネットでリピート買いしています」とのこと。「自分に合うものが分かったので、買い方としては便利なネット通販のスタイルに戻りました。同時に、口コミを読み込むのも相変わらず好きなので(笑)、評判がいいものを見つけると、お試しで買うのも続けています。それでも一度店舗へ足を運んでみたことで、ネットでの買い物の仕方にも幅が広がった感じがしています。ただしお店で選んだブラは、買ってから少し時間が経っているので、時々、きつい? と感じるときも。あの頃よりも、また私の体が変化してきているのかもしれません。この先、きついと感じる回数が増えてくるようであれば、もう一度お店に行き、今の自分に合ったサイズを計り直してもらおうかなと、考えています」