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 英紙ガーディアンは海外に在住するアフガニスタン代表3選手からの、FIFAやアジアサッカー連盟宛におくられた書簡を掲載、前回の代表戦期間ではW杯予選でモンゴル代表を1−0で破って、これからインド、クウェート、カタールと対戦する予定だったが、書簡で示されているように合計18人の海外在住の選手たちは参加する意志を持っていない。

 これは先日に同国代表に就任したばかりの元アストン・ヴィラ指揮官、アシュリー・ウェストウッド監督にとっても頭の痛い問題だが、サウスエンド・ユナイテッドでプレーするヌール・フシンは、「この状況に終止符を打ち改善を目指すのであれば行動するしかないと話し合った」と説明。「FIFAから提供された資金が適切に扱われず、飛行機も最悪で水準以下のホテルに宿泊するしかない」と述べており、資金を横領への疑惑調査も訴えている。

 ガーディアン紙が入手した文書によるとアフガニスタンサッカー協会は、6月にキルギスで開催された中央アジアサッカー連盟ネイションズカップへの遠征費として、当初約4万5000ドルかかるはずだったものの約6万5000ドルを水増し請求。さらにホテルの客室に対しても過大な請求が行われたようで、「FIFAは疑惑について最近知り、現在は問題を調査中」と広報担当は発表。

 一方で同国協会のシディキ書記長は「政権交代以来、FIFAや外部筋からサッカー協会の銀行口座に資金は流入していない。選手の中にはビジネスクラスが提供されないと不満を漏らす声もあるが、協会としてそういったことには応じられない」と説明。ただ同代表のファイサル・シャイエステは「資金がこの国のサッカーを支配する反社会組織へ流入している」可能性について示唆した。