タコの踊り食い「サンナクチ」による死亡事故は82歳男性だけでなく、2007年〜2012年にはサンナクチを食べたことによって窒息を起こして亡くなった人が3人いたそうだ(画像は『MustShareNews 2023年10月25日付「Elderly Man Chokes To Death After Eating ‘Live’ Octopus In South Korea」』のスクリーンショット)

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テナガダコを生きたままぶつ切りにして皿に盛り、まだ触腕が動いているうちに塩を混ぜた胡麻油などで味わう韓国のタコの踊り食い「サンナクチ」。欧米ではタコを喉に詰まらせる可能性もあるため危険な料理というイメージがある。このほど韓国で、サンナクチを食した高齢男性が喉に詰まらせて死亡した。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。

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韓国の光州広域市光山区で10月23日午前11時38分頃、地元の消防署に市民から緊急の連絡が入った。通報したのは同地区の住民で、82歳の男性がサンナクチを食べている最中に呼吸が止まってしまったというものだった。

通報を受けてから10分後に救急隊員が現場に到着し、心肺蘇生を施したが、男性はすでに心停止状態で、搬送先の病院で死亡が確認された。韓国のニュースメディア『The Korea Herald』では、2007年から2012年の間にサンナクチを食べたことによって窒息を起こして亡くなった人が国内で3人いると報じている。

さらに2013年には2人が死亡し、2019年には70代男性の死亡が確認されている。サンナクチはよく噛まずに飲み込むと、タコの吸盤が喉の内側に貼りついて窒息を引き起こしてしまうようだが、こうした事例からいくつかの欧米メディアではサンナクチを「世界の危険な食べ物」にランク付けしている。また『The Korea Herald』では、危険を避けるためにもサンナクチを食す際はタコの身を小さく切るようにと勧めている。

ちなみに2019年5月、中国で人気の短編動画アプリ「Kuaishou(快手)」のライブストリーミング配信で、調理前の生きたタコを食べようとする女性ブロガーの動画が注目を集めた。女性がタコの足にかぶりついたところ、タコの吸盤が顔に吸い付いて取れなくなってしまった。女性は最終的にタコを剥がし取ることができたものの、頬の皮膚は裂けて血が滲んでいた。

画像は『MustShareNews 2023年10月25日付「Elderly Man Chokes To Death After Eating ‘Live’ Octopus In South Korea」』『Business Insider Singapore 2019年5月8日付「An octopus sucked onto a vlogger’s face and ripped her skin when she tried to eat it live on camera」(Seaside Girl Little Seven / Kuaishou)』『New York Post 2023年1月30日付「Food blogger fined $18.5K for grilling and eating great white shark」(TikTok(Douyin))、2019年8月7日付「Washington woman who posed with octopus on face hospitalized」(Jamie Bisceglia Facebook)』『TooFab 2020年4月9日付「YouTuber Sparks Outrage Torturing and Eating Animals Alive for Content」(YouTube)』『โลกแห่งการกินอาหาร 2022年5月26日付TikTok「มีชีวิตอยู่」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)